逃走
『やから幹也!!絶対あけたらあかんで!?』
「・・・・・・・・・」
耳元で聞こえる幸介の大きな声を聞きながら俺は放心状態だ。
俺の目の前・・・扉の中の部屋に居る・・・生徒会の奴らも固まっている。頼十は1人だけすっげー笑顔だけど。
『幹也!!どうしたんや?!まさか・・・・!!!』
「・・・・・・」
そのまさかだよ、幸介。心の中で呟きながら電話をブチッと切る。
幸い、生徒会の奴らは固まってるから今なら逃げれる。
俺はまわれ右をしてスタスタと音をたてないように数メートル歩いて、そこからダッシュした。
その瞬間後ろから聞こえる複数の足音。しかもすげー早い。追いかけられてる!!
俺は焦った。ものすごく焦った。
扉を開けた時、俺も動揺しててちゃんと見てなかったけど、あの部屋の中には確かにmildの幹部全員が集まってた。
総長のノブと副総長のマオ。幹部である双子のアメとコウと、ヨリト。あと、なぜか情報屋の気宇もいた。
気宇は髪の毛が青いからすぐ分かった。俺も情報屋っぽいことをしてたから面識もある。
あいつは厄介だな。気宇はmild専属の情報屋だし。あいつにばれたら俺はもうオシマイだ。
でも結構仲良くしてたし、もしかしたら黙っていてくれるかもしれない。どちらにせよ、あいつには絶対ばれる。
焦りながらそんなことを考えて走っていると・・・・・・俺は転んだ。
「ああああああっ」
.
生徒会役員全員でそろいましたー。
無理やり感が否めませんが。笑
‐coR‐




