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授業が終わって、笑いも収まったところで改めて赤髪を見る。
うん、いい男。赤い髪がちょっと痛いけど、まあオシャレともいえるのかな。
口のピアスがやっぱり痛々しい。オシャレだけどさ。
俺が見ていることに気づいたのか、目に浮かぶ涙を拭きながら赤髪も俺を見ていた。
「・・・て、お前誰だっけ」
「俺はー、山本幹也だよー」
「へえ。お前が昨日サボったっていう転入生?」
「うー。皆サボったって言わないでよー。反省してるよー」
本当、反省しかしてないよ!本当サボらなかったらよかったわー。
「いや、別に責めてるわけじゃないけど」
「んー。ところで、赤髪君の名前はー?」
「赤髪くん?!・・・俺は二宮燐。呼び方は何でもいいけど、赤髪君はやめてくれ」
「燐?・・・ぷはっ」
「ん?なにが面白いんだ?」
だ、だ、だって・・・!!赤い髪でりんって!!そんなの、りんごじゃん!!
赤髪君のあだ名決まっちゃったー
「ふっはー・・・・。これからよろしくねーりんごちゃん!!」
「おう。・・・て、りんご・・ちゃん?」
「うん!赤いしりんだからりんごちゃんー!」
「おま・・・・・いや、なんでもない」
「そ?俺のことは幹也ってよんでねー」
「おう、幹也よろしくな」
りんごちゃんはそういってニカッと笑った。その時にピアスが光る。
「りんごちゃん、そのピアス痛くないのー?」
「ん、コレか?」
「そうそう。・・って、引っ張っちゃいやー!」
りんごちゃんは口の端についてるピアスを引っ張ってみせた。唇がベロンとめくれて、痛々しい。
やっぱ、俺は耳以外には開けれそうにもないなぁ・・・。
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お久し振りですこんばんは。
燐の「いや、別に責めてるわけじゃないけど」という台詞の"責めてる"の部分が、"攻めてる"になっているというご指摘を頂きましたので、訂正しました。
ありがとうございましたm(._.)m
私の頭の中で、せめ=攻めという式がたってしまっているのでしょうか。笑
日本語は難しいですね!キリ
出来るだけ気をつけますが、また誤字脱字等ありましたら、知らせていただけると嬉しいです。
‐coR‐




