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俺は授業なんかそっちのけで、右隣の赤い髪をした奴のことを見続けた。
寝てるから寝息が聞こえるだけで特に面白いことなんてないけど、なんとなく。授業もつまんないし。
そんな時、強い視線を感じてその方向を見ると、先生が俺のこと見てた。
「・・山本君、ずいぶん余裕なんですね。英語は得意ですか?」
「まぁー、少しは?」
『それはよかった。ですが、授業に集中しないのはいただけませんね。そんなに彼のことが気になりますか?』
いきなり、先生が英語で話し出したから、びっくりした。
英語の先生だからか、発音もいい。アメリカでも普通に通じるとおもう。
『・・・すみません。気になるっていうかー、髪の色すごくないですかー?彼。珍しいから、ちょっと気になって。ってー、最終的に気になってるってことですねー。』
『・・・・ほう。英語、喋れるんですか』
『俺、一応帰国子女なんでー』
『そうですか。今回はいいでしょう。次からはちゃんと気をつけてくださいね。いくら話せるからといって、授業を受けなくていいというわけではないんですよ』
『はーい。』
自分でも忘れてた、帰国子女っていう設定を思い出してよかった。
授業をちゃんとうけろ、なんて初めて言われた気がする。
授業を受けるっていうのは当たり前のことなんだけど、今までそんなこと言ってくれる人居なかったし。この先生、なんかいいなー。
・・ていうか、さっきからビシバシ感じるこの視線はなんだ。
クラスメイトたちが皆俺のほうを見てくる。勿論、幸介と圭斗としーちゃんも。あ、赤髪は除いて、だけど。
「んー?皆どうしたのー?」
俺がそう声を掛けても、気づいてないのか返事の声はない。
なんだこれ。
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さて、忘れていましたが、幹也君は帰国子女ってことになってるんですよね。
英語ペラペラの人ってなんかかっこよくないですか。私はかっこいいとおもいます。←
最初は、集中していない幹也君に先生が怒って難しい問題をだして
英語が得意な幹也君は軽々と答えるっていう王道パターンにしようとおもったんですが
どうしても先生と英語で話す幹也君が書きたくて・・・!!
だがしかし。英語の会話文を、くるくるぱーの私が書けるわけもなく。
皆さん気づいてらっしゃるでしょうが、『』←の中の言葉は英語って設定です。申し訳ないです。
評価、お気に入り有難う御座いますm(._.)m
‐coR‐




