・・・・・目覚め(第8話)
今回、話が吹っ飛びます。
僕がスバルちゃんを守ると決めて、かずひろが動かなくなってから、
2年の月日がたったー。
僕等は皆高校生になっていた。スバルちゃんの体は順調にいてくれて
今では、すっかり活発な女の子で またいちだんとキレイになった。
相変わらず、かずひろは目を覚まさずにいる
ー病院ー
「本当に、寝てるね。かずちゃん」
「よく2年もなぁ~僕だったら腹空いて覚めるな」
「アハハハ、変な事言って!恋じゃないんだから」
「僕はそうなの?」
クスクスと笑いながらスバルは花瓶に花を挿した、
「・・・かずひろ・・気持ち良さそうだな・・」
「こんな状態でも笑ってられるっていうのがすごいよね」
笑いながら窓の夕焼けを見た、スバルの顔は一瞬悲しそうに笑った。
ユリの花がキレイに汚れもなく光っているように思った
「・・・こんなに人を信じたくなったのは久しぶりだ・・・」
小声でそんな事を呟いた。
必死にかずひろが目を覚まさないか?、覚ますはずだ!と心が叫んでいるのに
気付いたのである。
「・・私はいつだって信じてるよ?」
「あぁ・・・そうだな・・」
適当に返してしまった事に少し胸が痛んだが、
スバルの顔を見て意識が薄れたー
スバルは・・・そう、あのスバルが泣いていた。