1話
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幼い瞳に映し出される光景は強い憧れで在った。
透き通る魔法鏡内で配信中継される光景は…、
蒼炎と金雷が衝突し合う迫力の戦闘風景で在り、
その舞台を目指す戦闘訓練生達が瞳を輝かせた。
「やっぱり攻撃型同士の対決は迫力が違うよな」
「舞い上がる蒼い炎に飛び散る金色の雷鳴…、
やっぱり見てる側も興奮する戦闘シーンだよな」
各々が魔法鏡内に映し出される光景を前にして、
強い興奮や様々な感想を口にし合う後方付近で、
1人の少女も真っ白な狐耳と尻尾を大きく揺らし、
彼女が強い憧れと尊敬抱く「金狐」の戦闘を前に
透き通る蒼い瞳を輝かせて、握り拳を強く握った。
少女は照れ屋な性格で在るが故に声にはしないが、
内に秘めた心の中では…、強い闘争心を燃やして、
「私も何時か、こんな大舞台の上に立つんだ」と、
今日も決意表明とも取れる想いを胸に秘めていた。
そんな夢見る少年少女達が憧れを抱く大舞台は…、
「獣人」が1対1で戦闘を繰り広げる「神儀」で、
この「異世界」を作り出した神様達の娯楽で在り、
この「異世界」の人々が熱狂する競技でも在った。
そんな「全世界」規模の競技人口で在るからこそ、
「神儀」の武舞台に立つ事が許された獣人達は…、
「神獣」と人々から呼ばれる事を強く夢見る事で、
今日も強化訓練生とも呼ばれる若い世代の獣達が、
「北国」の厳しい環境下で基礎訓練を繰り返した。
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