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 花は言われるがまま、身をかがめて塀にぶつかりに行った。

 すると、どうであろうか塀を通り抜けたではないか。

「いそがなきゃ」

 花は駆けだす。

 毎朝の虫の観察を学校の裏手でしていた萌は花の壁の通り抜けを見て、目を見開いてしゃがんだまま固まっていた。

「花ちゃんが魔法を使ってる……」




 休み時間。

「花ちゃん、話があるからちょっときて欲しいの」

「ん、わかった」

 いったいなんの話だろうか。

 誰もいない図工室。

「いったいなに?」

「あたし……見ちゃったの……」

「え?なにを」

「花ちゃんが魔法をつかってるところ」

「ええええええええええええーーーーーーーー」

 視界一面が黄土色に変わる。

「逃げるポポ!」

「逃げてどうするのよ!」

「逃げてから考えるポポ!」

 萌が氣がつくと目の前に居たはずの花の姿はどこもになく、ぽつねんと自分一人図工室にいるだけだった。

「き……消えた」


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