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 僕が君を幸せにするはずだった。




 君は僕と一緒に居るはずだった。




 ずっと、ずっと一緒にいるはずだった。




 いやだ。




 いやだ。




 今、僕は君の笑顔を思い出している。

 萌と花が襲われる少し前。

 信也とかずさはあるマンションの一室の前にいた。

 扉を開けて中へ入り、部屋の奥にある鏡の中に突き進む。

 鏡をすり抜けると薄暗い部屋にたどりついた。

 獣の臭いが鼻につく。

 つかつかと進んだ二人はある部屋の扉を開ける。

「え?」

 そこには一人、水槽の前に人がいた。

 円柱の水槽の中身を照らす薄青い光源。

 ぶくぶくぶく。

「あなただれよ?」

かずさは見たこともない人に驚いた。こんな場所に姉の旦那以外の人間がいるはずがないからだ。

 その人物は振り向く。

 きっと白い肌をしているのであろう肌は青い光で青白い肌色に見えた。

 こちらに向かって近づいてくる。

 信也の前で立ち止まる。

 信也はその人物の瞳をどこかで見たことがあると思った。

「……った」

 消え入りそうな声で何かを言われたが信也には聞き取れない。

 その人はゆっくり腕を上げて信也の顔に触れようとする。

 バサリと、マントが音を立てて床に落ちた。

 その人物の姿形はどこにもいなくなっていた。


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