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かずさは十年近く前から信也と知り合いで、あることがきっかけで知り合った。二つ上の姉がいたが去年、亡くなったようだ。
信也が水晶をどうするつもりだったのか聞くと、なんと信也に渡すつもりだったらしい。かずさ自身ではどうにもできそうにないので、頼れそうな信也にどうにかしてもらうつもりだったようだ。
かずさの姉は結婚して旦那がいた。旦那は穏やかで心優しい人だったが、かずさの姉が亡くなってから様子がおかしくなっていた。頭痛がすると言って、その頃から薬をよく飲むようになった。情緒が不安定で言動が前と全く違うものになって、よく出かけるようになった。いぶかしく思ったかずさは普段なにをしているのか、調査をしてみると、旦那は精霊を大量に捕まえていた。捕まえてどうする氣なのかを問いただすと、ほとんどは何を言っているのか意味不明だったが、大きな力を手にしようとしていることはわかった。ただでさえ強力な精霊の力を大量に集めたらどうなるのか恐ろしくなったかずさは、旦那が大切そうにしていた特に強力な精霊が封印されている水晶をこっそりと盗んで信也に渡すつもりだったようだ。
信也は腕を組んでいた。
(いや、そんなの渡されても困るんだけど……)
舞がかずさの目の前に珈琲のおかわりを置く。
舞「ちょっと久しぶりじゃん」
何回も肩を叩く。
かずさ「ちょっと!叩きすぎだから!」
舞は楽しそうに笑っていた。
「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」
ポポンは店の中を走り回っている。
花と萌はココアを飲む。
「花ちゃんはポポンと離れたくないよね」
「うん」
「だってよおじさん」
「うーん」
信也は腕組みをしながら上を向いている。




