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『湖沼血風録』番外ー場外乱闘編ー  作者: のがみつかさ
4/6

第4話『何だ!そ-ゆ-こと?』の巻

「あ~ぁ、とうとう泣かしちゃったね!だから言わんこっちゃない!女の子の扱いは常に細心の注意を払って接してあげなきゃ!どんなにツッパってても中身はか弱い可憐で清楚な花一輪なんだぞ!」と誰が言ったか知りませんが、この鯉アヤメちゃんはどうも見かけ倒しの強がりさんなようで今まで何回彼女は泣いたのでしょう!確かあの“プリン毒殺未遂(?)事件”以来ではないでしょうか?ということはまだたったの2回?何だ、その程度?同情して損したなぁ、もう!」って…「痛ぇ!」相変わらず相手構わず、ポシェット攻撃する癖は治らないのね!俺はテガッチじゃないぞ―!では最終回どうぞ!うわ~、たん瘤出来たぁ―‼


 嗚咽と同時にアヤメは悔しさの余り両手で机をドンドンと叩き始めたことが

更なる悲劇、いや喜劇を生む結果に…!司会者は彼女の突然の行動に慌てふためきこう叫んだ!


「ア、アヤメさん!ダメダメ、そこのスィッチを押しちゃ~⁈」

って間に合わなかったリセットボタンが作動して間髪入れず3人とも

猛スピードでロケットの如く…!Goodbye!


『プシュー‼』、『プシュー‼』、『プシュー‼』


「お分かり頂けたと思う!」(←「また心霊ですか?」)

実はこれ、緊急時若しくは非常時に備えての防犯設備(?)かどうかは知らないが、リセットボタンが作動すると館内のコンピューターが作動して危険を察知して何が何でも危険を回避させようと別の場所へ避難させるのだ!要するにボタンと同時にコメンテーターの3人は席に座ったままロケットみたいに真上向け一斉に飛び出す仕組みとなっていたとは彼ら誰一人知る由も無い!


「あ~れ~ざます!」、「嘘でしょ~でおじゃる!」、「そなアホな~!」


と言ったかどうか知らないけど非常事態となると我々自身も冷静かつ安全に避難したいものだ!ただ悲しいことにその後どうなるのかまで考えられていないものだから今頃は3人とも水中を通り越して多分宇宙空間を漂っているんじゃないだろうか?当のアヤメは勿論、司会者も…いやコイツだけは知っていたような…?!ま、これもまた“魚人生この先何が起こるかは予測不能”なだけに笑って見過ごすしかない!3人の無事を祈って「またのお越しをお待ちしておりま~す!」とだけ…(笑)


ま、それは置いといて再びスタジオでは司会者とアヤメの2人のみ…涙で目を真っ赤に腫らした彼女に優しく慰めの言葉をかける彼!ちょっと低めのトーンで穏やかに…。


「アヤメさん!何も気にすること無いですよ!悪いのは君じゃない!

時にあなたの人を小ばかにしたような…じゃなくて、その八茶けすぎる天然ボケ

…いや失礼!その素直過ぎる不思議ちゃんぶりが世の魚人男性の、

引いてはネットユーザーさん達の心をどれほど和ませたことか!

『この娘カワイイなぁ‼』、『守ってあげたい‼』、『いっそのこと芸能界にでも売り飛ば…?』なんて反響もいっぱい届いてますよ!あなたって存在はちょっとおっちょこちょいなだけで実は誰も傷つけてない!一部の主役を除いて…ね!実は素直で優しく家族思いの一面を垣間見ただけでも閲覧者さん達はきっと大喜びしてますって!さあ、もうその涙はお拭きなさい!あなたに涙は似合わない!常に明るく笑顔を絶やさず生きて、生きて、生き捲りましょうよ!レッツスマイル!スマイルフォーアヤメ~‼辛口コメントなんてクソ喰らえだぁ~!」


「あ、ハイ…ご、ゴメンナサイ!私ったらすっかり取り乱しちゃって…。」とアヤメ!


               《 ナレーター曰く 》

「いや~その場の思い付きとは言え、この司会者のタガメウシ!正に人を…いや魚人をおちょくったような名前の割に中々どうしてイイ台詞はくじゃねーかよ!と褒めたのもつかの間!次の瞬間自身が放ったナイスフォローを引き裂くオウンゴール的余計な一言が…おバカさん!


「あ、そうそう!序にもう一言!“父君の仇討ち”の件?あれもう時効!って事で水に流しちゃいましょうよ!今更ね、そんなこと言われてもね、第一主人公が可哀そう!っていうか気の毒じゃないですか?それにね…。」


「ちょっと待って、司会者さん!どうしてそのこと知っているんですか?え?え―っ?ってちょっと、アンタ!さっきから何か変だと思ったら…やっぱり!」

 アヤメは強引にタガメウシの頭部を掴み、ここぞとばかりに着ぐるみ剥がすと何と…その中身は我らがこの物語の主人公とも言うべきMR.手抜きマンこと、『テ・ガ・ヌ・ウ・マ』だった!あちゃ~!バレてもうた!やっちまったぜ、クライマックスには持って来いの最もオイシイ場面で登場するなんて…嫌らしさにも程があるぞ、ヌウマ!But面白いけどね!


「ちょ―っと何でアンタが司会してんのよ!番宣?しかも変梃りんな格好してダサいにも程があるわ!バッカみたい!もうここで会ったら、100年目!父の仇、ウルトラポシェット化粧瓶入り(中身たっぷりよ!)を受けてみよ―‼」とヌウマに襲い掛かる鯉アヤメ!(←「そう来なくっちゃ!」)

 水中年齢20歳と〇ヶ月!対するヌウマは…?そんなことどうでもいいのでこの2人に関しては暫く適当に放って置きましょう!そんなこんなで愈々待望の『シーズン2』が間もなくスタート!…するかも知りません!(←「相変わらずやる気の見えない作者ですみません!」)


「ねぇ?私の出番、ちゃんとあるよね、次回?台詞は短めに…!それとイケメン役者さんとの絡みはOK?テガッチじゃないッつーの!」BY鯉アヤメ!

「ぬあに言ってんだい!主役はこの俺、テガヌウマで決まりなの!そうそう

平八、元気にしてるかい?また今度2人してどっか旅に出ようね!イェ~イ!」

「何がいえ~いよ!2人じゃなくて2+1(乙女)の3人でしょうが?私、準主役

なんだからね!」ビューン、ビューン、ビューン!(←「口じゃなくてマジで振り回しております!」)お後がよろしいようで…!       (終わり)      

                     



 以上を持ちまして『湖沼血風録番外編その1』を終了させて頂きます!ここまでご閲覧頂き、誠に有難う御座いました。          のがみつかさ

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