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気化

作者: 竜崎 詩音

所狭しと迫る熱気が

僕を朝から蒸発させる


静かに眠る街で走る

温かさは好きなのに


誰に向けてかわからない

大きくおおきな声が響く

自分の方に向かってきてる?


考えれば考えるほど

少しずつ頭が溶けていく

溶けたあたまはそとにながれて

いずれはそらにかえっていく


遠くを見つめる一人の時間

なにをしてもいいのかな


誰といるわけでもないのに

許可を欲しがる僕がいる


音を楽しむ僕の耳に

ひそひそ声が聞こえる理由は

それまで聞いた響きが残した

それが囁いてるからだ


黙っても溶けてく脳に言う

溶ければ楽になると思う



チカチカ光る板を見つめる

光をゆびで走らせる


走っていった光は言う

ボクは誰の光なの

どうして意味をくれないの


よく喋る光に別れを告げる


届いた光はなにも言わない


きっと何かを言っている


溶けた頭じゃわからない

蒸発した脳には届かない



残った脳で書いた詩を

ひとりで読むこの時を

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