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サウンズゴー!  作者: 佐渡惺


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第3話、ボギーノイズ


 涙を流すだけ流し、気持ちがようやく落ち着いてきた渉夢たちは、台所のあるダイニングテーブルのイスに座っていました。




 それでも、沈黙は長く続きますが、クログーが空腹で騒いだことで沈黙が破られました。




 「わたくし、起きてから何も食べてない。渉夢、何かちょうだい」




 「はいはい。オープ、冷蔵庫、借りるよ」

 渉夢はオープが返事するまで、まだダイニングテーブルのイスに座ったまま、オープの様子を見ます。2分近く経過した頃でしょうか。オープは口を開き、




 「あたしにも何かくれる?」

 と、言ったのです。




 「うん、わかった。冷蔵庫、借りるね」

 もう一度、渉夢が断ると、オープは頷きます。




 冷蔵庫の中は花のパンの残りと、ミルクの入った瓶もたくさん入っていました。渉夢はこれらを取り出し、テーブルに並べます。




 「あゆむ、あと、プリンゼリーを取って」




 「はいよ」

 オープに頼まれ、渉夢はプリンゼリーを探しましたが、プリンゼリーがどれか、わからずにいます。




 彼女がなかなか、プリンゼリーを見つけられずにいると、




 「言っておくけど、プリンっていう地球のお菓子の味したゼリーのことじゃないからね。プリンゼリーは、ぷりんっとしたゼリーのことだよ」

 オープが渉夢を手伝いに冷蔵庫のところまで来ました。




 「そうなんだ。てっきり、プリンの味のゼリーだと思ってた」




 「やっぱりね。あんたの前にうちに来たことある地球人もプリンゼリーのことをそう勘違いしてた。プリンゼリー、ここだよ、一番下の段の奥」




 「あ、これか」

 渉夢は嬉しそうに発見したプリンゼリーを取り出し、冷蔵庫を閉めます。




 「ずいぶんと奥にしまってあるね」

 と、ダイニングテーブルの上に乗って待っていたクログーです。




 「クログー、お行儀が悪いよ。下りて」

 渉夢が注意をすると、クログーは慌てながら、テーブルの上から下ります。




 「はい、ミルク」

 お皿にミルクを入れ、クログーに出したあと、渉夢たちも食事を取りました。




 「あんた、花のパン、よく食べられるね」




 「おいしいよ、これ。今度は中身、カボチャのクリームとトマトチーズクリームだよ」




 「それ、本当においしいの?」




 「おいしいよ。オープはプリンゼリー、好きだね。夕べもそういうの食べてた?」




 「ふっ、まあ、食後のデザートに」




 「良かった、さっきよりオープ、笑ってくれて」

 渉夢が微笑むと、笑っていたオープは済ました表情に戻り、




 「あんたさ、ピチスお兄ちゃんがいなくなって心配なのはわかるけど、大丈夫なの?」

 と、聞いてきたのです。



 「大丈夫って?」




 「あんたのお父さんとお母さん、きっと心配してるでしょう」




 「うん、そうだよね。でも、うちの両親、仕事でほとんど家にいないんだ。毎日、クログーとお留守番していることが多い日課かな」

 渉夢が寂しそうに話すと、




 「そっか。あたしもそうだよ。うちのパパとママもバイオリンとチェロの演奏のコンサートで、異世界ミュージーン中、回っているから、ほとんど家に帰って来ない。だから、ピチスお兄ちゃんちで暮らしてるんだ」

 と、オープも渉夢と同じく、寂しそうに話しました。




 「オープ……」

 少女の気持ちが伝わったか、渉夢が胸を痛めていると、オープは彼女を心配させないよう、明るく笑います。




 「大丈夫だよ、あゆむ。あたし、もう10歳だもん」

 




 「10歳といってもまだ君は、お母さんに甘えたいだろうに。オープはしっかり者だね」




 「もう、しんみりするから、この話は終わろう。それより、ピチスお兄ちゃんのことを考えるか」




 「うん、どこ行ったんだろうね」




 「そういえば、ピースって人、夜中、機嫌悪そうに一生懸命何かやってたよね」

 毛づくろいをしながらクログーが言うと、




 「へ、夜中? 何かって、何?」

 オープに聞かれ、渉夢たちは夕べのことを少女に話しました。




 オープは渉夢たちの話を聞いたあと、何かを思い出したように、2階のピースの部屋に行きます。




 「あゆむたちも来て」

 と、少女の声が2階からし、渉夢とクログーも階段を上り、ピースの部屋まで足を運びました。




 「オープ?」




 「どうしたの?」



 渉夢たちが少女のところに行くと、



 「あゆむ、これ。あたし、実はピチスお兄ちゃんからいつも頼まれてたんだ。もしも、ピチスお兄ちゃんに何かあったとき、曲を作っているから、それを近いうちに来るかもしれない地球人に渡すようにって。だから、あゆむ、これ」

 オープはピースの部屋の奥にあったディスクテーブルの上から、数枚重なった楽譜の紙を渡します。




 「この楽譜が夕べ、ピースさんが言ってた、一気に完成させた曲?」




 「今、パラパラと見たけど、残念ながら、ピチスお兄ちゃんの作詞と作曲は完成してないみたい」




 「そんな……」




 「だけど、もしも、アレが出たとしても、ピチスお兄ちゃんの楽譜があれば大丈夫だよ」



 

 「オープ、どういうこと?」




 「アレって何?」




 「今話すと、あんたたちの頭がこんがらがると思う。あとで話をさせて」




 「あなた、何か知ってるなら、ここで、どんどん話してくれればいいのに」




 「クログー、よそう。わかった、オープがそう言うなら、もう何も聞かないよ。ピースさんの楽譜を読むね」




 「これだけは言えるかな。ピチスお兄ちゃん、あなたみたいな地球人が、きっと異世界ミュージーンに来ることを予見して曲を書いてたよ。それと、自分たちが今後、どうなるのかも予見してたのかも」




 「そうなの?」




 「うん、ピチスお兄ちゃん、ENCOURAGE(エンカレッジ)のメンバー全員で、2年前以来の地球人がいつ来ても大丈夫なように日頃、路上ライブをしていたから」




 「日頃って、ほぼ毎日じゃない?」

 渉夢は毎日、路上ライブしているピースたちのことを想像し、感動していました。




 「すごいわ……」

 と、これはクログーです。感心しています。




 「だから、ピチスお兄ちゃんの楽譜は、ここに来た地球人のあゆむへのメッセージが、うんと強く書かれていると思う」

 オープは渉夢が持っている楽譜を見て言ったのでした。




 渉夢は、少女の言葉を聞いたあと、楽譜を読み始めました。




 「何て書いてあるの?」

 クログーに聞かれ、




 「歌詞、何も書かれてないけど、らららって歌ったらいいのかな。ららら~、らら~、ららら~、らららら~」

 と、歌い出した渉夢です。




 すると、彼女が歌ったところの楽譜から、光の音符が飛び出し、リコーダーに変化しました。また、楽譜に何も書かれていなかった歌詞もずらっと光りながら、自動的に書き込まれていきます。




 「みゃ、みゃみゃ、何か出てきた!?」




 「笛っぽいね。しかも、歌詞まで出てきたよ。ピチスお兄ちゃんの魔法だね」 




 「どうして、リコーダーが……」




 「あゆむ、楽譜の続きを読んで歌ってみたら?」

 オープに勧められ、渉夢は頷いたあと、歌いました。




 「真っ暗の中~、それでも歌う~、僕らは君に~、期待の歌を送る~、僕らは~、囚われのENCOURAGE(エンカレッジ)~」




 「って、ピチスお兄ちゃんたち、まさか、捕まったの!?」

 渉夢の歌を聴いて、オープはそう言ったあと、両手で口をふさぎます。渉夢が歌っているところを邪魔したと思ったのでしょう。けれども、渉夢は続けて歌っていました。




 「この歌を歌う君よ~、僕らをきっと~、捜し出してくれ~、今こそ進め~、ゴー!」




 「渉夢、ここで終わりなの?」

 と、クログーです。ピースの歌の続きを聴きたそうにしています。




 「うん、ここで歌詞が中途半端に終わっちゃってる」



 「あゆむ、多分ね、今歌ったところの通りにしないと、次に進めないかも」

 オープは、渉夢が持つ楽譜をのぞき込みながら言いました。




 「えー、そんなー、今歌ったところの通りって言われたって……」




 「もう、あゆむー、あんたがピチスお兄ちゃんの熱い歌詞と曲を解ってくれないと」




 「うーん、そう言われてもなー。ピースさんたちが何者かに捕まったことはわかったよ。でも、そのあとの『今こそ進め、ゴー!』のあたりがさっぱりだよ」




 「ねえ、その前に『この歌を歌う君よ、僕らをきっと、捜し出してくれ』って、歌ってなかった?」




 「みゃ、みゃみゃ、それって、渉夢にピースさんたちを捜して欲しいってことじゃないの」




 「そんなー、未莉先輩だって探さないといけないのに」 




 「未莉先輩?」

 オープが不思議そうな顔をすると、




 「渉夢の苦手な子だよ」

 と、クログーは答え、毛づくろいを始めます。




 「クログー、その紹介はちょっと……」




 「本当のことだもの。みゃ、みゃみゃー」

 苦笑する渉夢を見て、後ろ足で耳のあたりを掻き始めたクログーです。




 渉夢はそのあと、オープに未莉の話を交えながら、異世界ミュージーンに来た経緯を詳しく話しました。すると、オープは渉夢に同情します。




 「あゆむ、未莉って人のおかげで大変だったんだね」




 「今は大丈夫だよ。大丈夫なんだけど、クログーの言うとおり、その人のことはまだ苦手かな」




 「でも、捜そうとしてるだけ偉いじゃん。あたしなんか、苦手な人のこと、知らんぷりだからね」




 「渉夢、未莉って子なんか放っておいて、ピースさんたちだけ捜せばいいんじゃない」

 と、クログーが言うと、渉夢は首を振りました。




 「そういうわけにもいかないよ。未莉先輩だって、心配してる家族の人と、友だちがいるんだから」




 「あゆむは、2年前にうちに来た地球人とちがって暖かいね。あたし、地球人のことをやっぱり、誤解してたところがあったかも。冷たい人ばかりだと思ってしまってた。ごめん」

 今の渉夢の言葉に心打たれたオープは、彼女にお詫びします。




 「ううん、地球人もいろいろな性格の人がいるからね。2年前の地球人の人がどういう性格をした人か、わからないけど、ピースさんと活躍してた人だもん。良い人だったんじゃないかな」

 渉夢がそう言うと、




 「もう多分、そう思うの、あゆむだけだよ」

 苦笑したオープです。




 「会ってみたいよ、その人に」




 「渉夢、待って、それだと捜す人の人数がさらに増えるだけじゃない?」

 クログーに言われ、渉夢は、はっとなります。




 「あ、そっか。今は未莉先輩とピースさんたちだね。とりあえず、ピースさんの歌詞の通りに、外に出てみようかな」

 渉夢はリコーダーと楽譜を持ったまま、ピースの部屋から出てクログーと階段を下りると、




 「あたしも行く」

 オープもついて行きました。




 渉夢たちが玄関の外に出ると、ちょうどピースの家の前に大きな黒の雫のかたちをした四分音符が現れます。そのとき、オープの表情が真っ青になったのです。




 「早速、アレが出た……」




 「オープ、そろそろ、アレって何か教えてよ」

 クログーが少女のひざに軽く頭突きします。




 「アレは、ボギーノイズって言う音符の化け物だよ」




 「サイズが大きくて可愛い音符にしか見えないけど」




 「もう渉夢、そうは言っていられなくなるよ」

 オープが言った直後、大きな黒の雫のかたちをしたボギーノイズが襲いかかってきました。




 「本当だ、可愛いというより、怖いー!」




 「いやー!」

 渉夢たちは悲鳴をあげながら、ピースの家から外に逃げます。




 「ボギーノイズにやられてしまったら、命がもう別の異世界行きになってしまうよ」

 と、オープは渉夢たちより早く走っていました。




 「あなた、はっきりと言ったらどうなの。ボギーノイズにやられたら……」

 クログーが言葉の続きを言おうとしたところ、渉夢は叫び、妨害です。




 「あー、クログー、ダメダメダメ、ボギーノイズにやられたら、死ぬとか言うのなしだから」




 「渉夢が言っちゃってるじゃない」




 「あー!」

 渉夢は自分の顔を両手で覆います。




 「あゆむたち、解っているのなら、ボギーノイズをもう何とかして」

 先頭を走って逃げていたオープが振り返り、立ち止まりました。




 「わたくしは、ボギーノイズを相手に戦えない」




 「何とかしてって言われても、どうしたら……」

 渉夢はここで持っていたリコーダーを見ます。もしかしたら、これを吹いたら、ボギーノイズを何とかできるかもしれないと、リコーダーを吹いてみました。




 すると、渉夢が知っているリコーダーの音とちがいます。ピアノの音がしたのです。




 「渉夢、今の音でボギーノイズがおとなしくなったよ」




 「クログー、本当?」

 渉夢は大きな黒の雫のボギーノイズを見ます。ボギーノイズの動きは確かに止まっていました。




 ボギーノイズが動いていない間に、



 「真っ暗の中~、それでも歌う~、僕らは君に~、期待の歌を送る~、僕らは~、囚われのENCOURAGE(エンカレッジ)~。この歌を歌う君よ~、僕らをきっと~、捜し出してくれ~、今こそ進め~、ゴー!」

 と、渉夢はピースの楽譜で先ほど歌った曲を歌ってから、繰り返しそこをリコーダーで吹きます。




 ピアノの音がやはり流れましたが、大きな黒の雫のボギーノイズに効き目があったようです。ボギーノイズは、二分音符のしゃぼん玉に変化し、空へ飛んで行きました。




 「これって、どうなったの?」

 渉夢がぽかんとしていると、




 「ボギーノイズに勝ったんだよ」

 と、オープです。にこっとしています。




 「あゆむ、やったじゃない」




 「良かった、命が助かって」




 「ほっとしているところ、ごめんだけど、ボギーノイズとこれからも、あゆむは相手にしないとならないときが多いかも」




 「え?」

 オープに言われ、渉夢は石みたいに固まったのです。




 「叔父様、叔母様が戻ってきたら、今あったことを報告して、支度もして明日出発だね」




 「オープ、ピースさんたちのご両親にご報告はともかく、支度して明日出発って?」




 「あたしも、渉夢たちと、ピチスお兄ちゃんたちを捜すのを手伝うの」




 「そりゃ、オープもいた方が心強いけど、ピースさんのご両親が反対するんじゃ……」

 と、渉夢が言ったところ、本人たちの姿が遠くから見えてきました。



 

 「あゆむちゃん、オープ、そんなところでどうしたんだ?」




 「オープ、話したいことがありそうだね」

 少女の気持ちを察したピースのお母さんは、渉夢たちのところまで来て話を聞こうとします。




 「叔母様、叔父様、あたしはしばらくの間、あゆむたちと旅に出ます」




 「急にどうしたんだよ、オープ」




 「あなた、静かに」

 ピースのお母さんがお父さんをなだめました。




 「ピチスお兄ちゃんたちを必ず、あゆむたちと見つけてくるから、旅を許して下さい」

 オープがピースの両親に頭を下げると、彼らはオープの旅立ちを許します。




 「初めてだな、オープが地球人と一緒に旅をしたいと言ってくるなんて。ピチスたちの後ろに隠れて行動してた2年前じゃ考えられないな。オープ、行ってきたらいいよ」




 「オープ、行ってきな。あんたは、叔母さんたちよりピチスたちの戦いを知っている子だ。あゆむちゃんたちについて行っておいで」




 「叔父様、叔母様、ありがとう」




 「そうだ、あゆむちゃん、その格好じゃ動きにくいでしょう。オープも、もっと動きやすい格好の服に着替えた方がいいね。これから、叔母さん、ひと晩で一気に2人の服を作るよ」




 「一気にか。ありがとうございます」

 ピースの性格は、お母さんに似たと渉夢は思い、微笑みました。




 それから、渉夢たちはピースの家に戻り、もうひと晩、泊まることになったのでした。




 あっという間に一夜が明け、渉夢とオープは、ピースのお母さんが作った服に着替えます。




 渉夢はいつもの水色のシュシュで後ろに1つしばった髪型に、上は八分音符のワンポイントが入った紺の上着に水色のシャツを着ていました。下は青のジーパン、足は無地の白の靴下に、オレンジの線が何本か入ったスニーカーを履いています。




 頭にお気に入りの青の帽子をかぶった茶髪のショートのオープは、上は四分音符が3つ入ったグレーのパーカーを着ていました。下は黒の七分ズボン、足は二分音符の入った白の靴下に、赤の線が何本か入ったスニーカーを履いています。




 クログーはこのままの姿で渉夢とオープが着替え終わるまで待っていました。




 渉夢たちがひと通り支度を終えた頃、ピースの両親は食べ物の入ったお弁当や、お小遣い等も持たせてくれます。




 また、ピースのお母さんは、ピースが路上ライブのとき、首にかけていた全音符のペンダントを渉夢に差し出しました。





 「これは、あの子がとても大切にしていたペンダントなの。渉夢ちゃん、ピチスが見つかったら、これを渡して」




 「わかりました」

 渉夢はピースのペンダントを受け取り、彼のお母さんから借りた黄緑のストライプが入ったリュックの小さなポケットの中にしまいます。けれども、お母さんがそれを止めました。




 「ペンダントは、あゆむちゃんの首にかけて欲しいかな」




 「あ、すみません、男の人のペンダントを自分の首にかけるときって、恋人同士の証になってしまうかと思って」

 と、渉夢が言うと、




 「あゆむ、何言ってるの、ピチスお兄ちゃん、意識しすぎ」

 オープがお腹を抱えて笑い出します。




 「とにかく、考えすぎなのが、渉夢の性分だからね」

 クログーも笑いながら言うと、




 「………」

 渉夢は顔を真っ赤にさせ、ピースの全音符のペンダントを首にかけ、ペンダントトップの裏に刻印されてあったイニシャルのPなどの絵柄を見て心を落ち着かせました。それから、表の全音符の絵柄に向きを直し、オープとクログーと笑っていたのでした。




 「オープたち、気を付けてねー」




 「ピースさんたちを捜し出して、絶対に戻ってきますねー!」



 「みゃー!」




 「叔父様、叔母様、また!」




 渉夢たちはピースの両親によく手を振ったあと、前を歩きます。




 ピースの両親は手を振り返すとき、寂しそうな面持ちでしたが、しっかりとした表情で彼女たちを見送りました。




 こうして、渉夢たちの異世界ミュージーンの旅が始まったのでした。


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