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the くじ引き転職!  作者: 新人
6/6

初めてのクエスト?(2)

クエスト名

《一角竜の角が欲しいんだ!》

内容・詳細

 一角竜の角がどうしても必要で、4本ほど欲しいんだ。

 すまないがお願いしてもいいだろうか。

 一角竜の生息地は〈モンスターエリア42島 D地点〉が一番近いだろう。

報酬・見返り

 5000ルキ

最終確認・注意事項

 無理だけはしないでくれ。

 角が集まったらギルドマスターに渡してくれ!


                   ☆


俺は今、リトと〈モンスターエリア42島 D地点〉に来ている。このエリアは草木が生えていないので砂漠エリアの部類にはいる。

この〈モンスターエリア42島〉というのを説明しよう。

この世界には主に2つのエリアが共存している。

1つは〈人類生息域〉だ。この〈人類生息域〉の中心部は王都である。その王都から無数に道が作られ、道の途中で町や都市、国が作られた。そうして今の〈人類生息域〉は膨大な広さを手にいれた。だが、これ以上道を作ることは無理になってしまった。

その原因が2つ目の〈モンスターエリア〉だ。その名のとおり、モンスターが無数に生息しており、武装もなにもしていない人が入ると100%に近い確率で生きて帰ってくることはできない。この〈モンスターエリア〉は所々に存在し、〈人類生息域〉を作ろうとしても〈モンスターエリア〉が邪魔して道を作れないと言うわけだ。

しかも、たちが悪いのは、モンスター達が〈人類生息域〉を脅かす存在だと言うことだ。

モンスター達が大規模で〈人類生息域〉に侵略してきたことはないが、小規模な被害などが、国や町で出ている。

そこで、王都のお偉いさん達が作戦をたて、実行日を決める(くじ引きで)。そうして、人類による〈モンスターエリア〉への侵略が始まった。最初のうちは苦戦していたが、だんだんと冒険家も加わるようになり、楽に〈モンスターエリア〉を侵略できるようになっていったそうだ。

いつか、俺も王都に呼ばれる戦士になる!とか思ってたっけ。

まぁ、そんなこんなで人類は〈モンスターエリア〉滅亡を掲げていると言うことだ。

そして今来ている〈モンスターエリア42島〉の42島だが、たいして意味はない。分かる人には分かると思うが、42島なんてくじ引きで番号が割り振られただけだ。

そして〈モンスターエリア42島 D地点〉のD地点も42島と同じ成り立ちだ。

 

「リト、本当にいいのか?全額俺にくれるなんて。」

「何度もそういっただろ?誕生日なんだから遠慮すんなよ!」

「なら、ありがたく頂くよ。」

いい親友を持ったな。本当に。

俺たちは久しぶりの再開ということもあり、話が弾んだ。クエスト中と言うことも忘れるくらい楽しかった。

しかし、楽しい時間もここまで、どうやら、敵がおいでなさったようだ。

一角竜が俺たちに気づき、明かな殺意を向けている。

「よっしゃ!レワン、ちゃちゃっと終わらせるぞ!」

「おう!」

 おう!っと言ったところまでは良かった。だが、俺は一角竜の前になってようやく気が付いた。

 俺ってどうやって戦えばいいんだろう。

 待てよ?[ギルドマスター]って確か戦闘スキルないよね?

 あれ?詰んだくね?死んだくね?チェックメイトじゃね?

 動揺している俺の前に一角竜が集まってきた。

「ちょっ、ちょっと待ってくれよ。お前ら、なにも出来ないやつを狙うなんて最低だぞ!」

 そんな俺の言葉を無視して一角竜達は近づいてくる。

 こうなったら出来ることはただ一つ。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 全速力で逃げるだけだ!

 全速力で逃げる俺に全速力で一角竜達が追いかけてくる。

 リトが俺に何かを言っているような気がしたが、そんなのに構っていられない。

 というか、なんか一角竜、足速くね?

 なんかだんだん近づいてきてるような。

「はぁ、はぁ、はぁ、ぐはっ!」

 何かと思ったら、石につまずいて転けてしまったようだ。

 なんだ、脅かせんなよ。転んだだけでよかった。

 って、あれ?なんでもう目の前に一角竜さんが?

 ・・・あー!なるほど。はいはいはい。

 全然よくなかったわ!!

「や、止めてくれ!俺は美味しくなんかないぞ。」

 もう終わった。そう思って、目を瞑った。

 ・・・?いつまで経っても食われる感触がしない。

 まさか、飲み込まれたのか?そんな、不幸にも度が過ぎるだろ!

「いつまでビビってんだよ。ほら、もう目を開けろ。」

「・・・・え?」

「ったく、なにが「俺は美味しくなんかないぞ!」だ。人の話を聞かないからこう言うことに。って!なに泣いてんだ!」

「リト~~~!!」


 初めてのクエストは悲惨な思いでとして残った。

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