18才のスタート(2)
2日更新でいこうと今のところ思っています
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説明を聞き終わった俺は『命名システム下』の前に立ち、名を決めようとしていた。
「では、いきます。こちらのボタンを押してください。」
俺がボタンを押すと、カチッと高い音がなり、大きな箱が現れた。箱の中には大量の紙が入っている。
「この中からお好きな紙をひとつ選んでください。」
恐らく、名前が書いてあるのだろう。
俺は、適当に紙を一枚とった。こういうときはパッと取ってしまった方がいい。
俺が取った紙には大きな文字で<カルフォザード>と書いてあった。
「おめでとうございます。これよりあなたの名前は、<レワン=カルフォザード>に命名されました。」
<レワン=カルフォザード>か。なかなかいいじゃん。なんか燃える勇者みたいなかんじするし!
「では、レワン様。『職業天性システム』にいきましょう。」
俺は『職業天性システム』の前に立った。
「それでは、開始します。このパネルに触れてください。」
指紋認証らしきタッチパネルに手を当てた。
すると、画面に無数の紙が表示され、高速で回転しだした。
そして、一枚の紙が画面の中心で止まり、そこにタップの文字が出てきた。
この瞬間が一番緊張するとお父さんも言っていた。
ほんとにそうだ。俺はなんの職業になるんだろう。
俺は、画面の中心の紙をタップした。
すると、紙は半回転して、文字を見せた。
そこには、こう書いてあった。
[ギルドマスター]
一瞬状況を把握できていない俺がいた。
しかし、そんな俺を係りの人は、「おめでとうございます。」と言った。
それに加え、「あなたは正式にギルドマスターになりました。」とまで追い討ちをかけてきた。
俺は大きく息を吸って、今の状況を整理し、大声で叫んだ。
「・・・くじ引きなんか・・・消えてなくなれーーー!」
この物語で初めて口を開いた初めての言葉だった。