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仕事に行くことになりました

ご感想ありがとうございました!

これからも頑張って更新します!!!

どうもユウスケっす!

異世界でパパになりました。



パパ生活も早いもので、転生した日から既に2日が経ちました。

転生した直後の朝食から心が折れかけましたが、

ミーアの笑顔に救われ、子育てに前向きになりました。

そんなこんなで、異世界生活、満喫してます!



あの朝食の後、

カグヤは、俺に子供の食事の好みをなどを教えると、早々に天界に帰っていった。

どうやら仕事がまだ残っているとか。

帰り際に、



「また来るので、その時はシチュー作ってください」



なんて言ってた。

カグヤには感謝してるし、お礼も兼ねて是非振る舞うと伝えた。

俺がそう言うと、嬉しそうに帰っていった。



そうして時間は過ぎ、今に至るのですが……。

事件が起きています。




「……食べ物が…ない……!!!!」




食材の備蓄が、底をつきました。







いや、いつかは来ると思ってたけど。

まさかこんなに早くだなんて。

後2、3日大丈夫だと思ったんだが……。



んー、やっぱり毎日5品以上はキツかったかぁ。

メニュー考えるの楽しかったのに。



でも無くなったなら買いに行けば?

なんて、思っているかもしれない。

確かに、市場と呼ばれるものが街にあるらしい。



俺とミーアが住んでる所は、王都スターチスの外れにある小高い丘だ。

街まで歩いたとしても30分はかからない。



なら何故事件かと言うと、



「はっきり言って、金がない!!」



そう、お金が無い。

どうやらダンテさん夫婦は自給自足の生活をしていたらしい。

だから、特に食糧には困らなかった様だが。



俺はそうはいかない。

だってこの世界の野菜、どうやって育てるか知らないし。



それに、使ってたであろう畑に野菜の影は無かった。

多分収穫し尽くした後だったと思う。




そういう事で、仕事することになりました。





何の仕事かと言うと…。

異世界らしく、冒険者のお仕事です!





と、言うのも。

実は俺が転生時に貰った『いいもの』とはミーアでは無かったのです!



もちろんミーアは『モノ』なんかじゃありませんよ?

大事な娘です!



でもまぁ、かなりのモノ頂きました。



貰ったものは2つ。


1つはどんなモノでも習得できる能力。

《オールアビリティ》

この世界では王道とも言える、魔法やスキルが存在するという。

それを習得し、鍛え上げ使用することが出来るのだが、

それを習得するのにも使用するにも、才能が必要らしい。

才能がなければ、どんなに強大な魔力を持っていても習得することが出来ない。

そんな世の中だと、カグヤは言っていた。



まぁ、どの世界でも才能って重要って事か?

ということは俺、結構なチート能力授ったって事だな。




これだけでもチートなんですが、もう1つ貰いました。



それは、




『神の力』でした。









2日前、朝食の後……。



「神の力なんですよ」



「ゴフッ……か、神の力ぁ?」



神の力って、マジかよ。

思わず飲んでたお茶吹き出しちゃった。



ミーアに、パパばっちぃ〜。って言われてしまった。

正直泣きたい……。



それより、片方のモノでもチートなのに、神の力って。

チートに拍車かかり過ぎだろ。

しかしまぁ、1番気になるのは、



「一体どんな能力なんだよ」



これが気になる。

神の力、聞いただけでこんなにワクワクする単語他にない。

どういった能力なのか是非とも知りたいのだが……、



「わからないんです」



「わからないぃ!!??」



「……はい」



カグヤは申し訳なさそうに、すみません。と頭を下げた。

毒舌ドS女神が俺に頭を下げる

少し優越感が……。



「能力とりあげますよ?」



「ごめんなさいっ!!!」



せっかくの能力が没収されるところだった。

軽はずみな考えを反省。



「それで?わからないって、なんでわからないんだ?俺に与えるんだから、普通は把握してないか?」



一介の人間に与えるんだ、

当然把握してなきゃダメだと思うんだが?



「ユウスケ様の仰る通りなのですが……。本当に誰もわからないのです。元々神の力とは先天的なモノではなく後天的、つまりは後付けなんです。『神の力の元』とでも言いましょうか。その、神の力の元というモノが存在します。それを神々が自らの体に取り込む事で神の力となり、使用出来るのです。ですから……」



「だから、俺の体に入る前にはどういった力なのかわからないって事か?」



その通りです!

と言いながら出されていたお茶をすすっているカグヤ。

女神もお茶好きなんだなぁ。



「ですので、神の力については今後の経過でご判断下さい」



と言われた。



ちなみに、私の神の力は俗に言うテレパシーです。

とも言っていた。






神の力については、結局良くわからなかった。

だが、《オールアビリティ》は直ぐにでも使える。

なんでも、使いたいスキルや魔法の使い方を見るだけでいいらしい。



本来なら才能があっても、何回か必要な過程があるらしい。

でも、それをすっ飛ばして覚えられる。

例えるなら、鈍行列車じゃなくて快速列車みたいな。



中々のチート貰っちゃった。



このチートを使わない手はない。

的な理由で、冒険者のクエストをやることになりました。






「と、言うわけで。パパお仕事に行ってきます」



「ふぁ〜い。いっへらっしゃい……」



寝起きで目を擦っているミーア。

無理もないかぁ。

だって今、朝の5時だし。



無理に起こしちゃってごめんなぁ。

でも、言わなきゃいけないこと言わなきゃ!



「とりあえずテーブルに朝ごはん置いてあるから。お腹すいたら食べてね。お昼前には絶対戻るから。あ、後知らない人が来ても絶対に家にあげちゃダメだよ?パパが帰ってくるまでいい子にしててね?えーと、後は……」



「ミーアねむい〜」



「あぁ、ごめんな」



俺はミーアを抱っこし、ベットに寝かせた。

頭を撫でて、出来るだけ小さな声で言った。



「それじゃぁパパ行ってくるね」



「うん。がんばってね」



ちゅっ。

ん?今、ほっぺに柔らかい感触が……。



俺がほっぺの感触を反芻している間に、

ミーアを見ると既に寝息が立っていた。



まさか、今ほっぺに……。






ほっぺにちゅーされてしまった。




抑えきれないくらい、やる気が満ち溢れてきた。

家を出て、ミーアに聞こえないくらいのところまで来た時、

大声で叫んだ。



「いぃよっしゃぁぁぁぁあ、頑張るぞぉぉぉぉぉぉお!!!!」





ミーアにお腹いっぱい食べさせてあげるためにも、絶対に稼いでやる。

このチート能力を使ってな!!!!




待っていろよ!

異世界の冒険者クエスト!!!!




こうして、俺の異世界労働が始まりました。

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