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第五章 最終章
_____小瓶に入った血液を右手に出し、舌でペロリと飲み込む。
この小瓶を握りしめ真夜中に大量に印刷してある藤崎靖子の写真を一枚取り出し、深い皿の上に置き、100本の蝋燭に火を灯した暗闇の中でそれを燃やし、不気味な笑みを浮かべた_____
藤崎靖子には随分嫌がらせを受けていた。
ゴミを投げつけられ、バイキンと言うあだ名をつけられ皆の笑いものにした挙句、真冬の海を泳ぐように命じられ、溺れた。
あの時もし発見が5分遅かったら助からなかったでしょうと言われ。
あの女さえいなくなればいい、存在価値はない。
アイツさえいなければ、虐めなんて受けなくて済んだのに。
久しぶりに再会した時には、身体が震えた。
しかし、あの女は自分がやったことを覚えていないどころか、存在まで忘れていた。
とことん最低な奴だ。
忘れかけていた怒りがフツフツとこみ上げて抑えられなくなり、長い間殺害する機会を伺っていた。
長年の恨みが晴らせたこの爽快感。
この達成感と言うのを例えるのならば、
知恵の輪に挑むものの時間ばかりが過ぎいつまで経っても解けなかったのに、ある日突然解けてしまった、あの嬉しさにも似ている。
それよりも、はるかにやりがいを感じるのは言うまでもない。




