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赤い日記帳  作者: 大和香織子
第三章 独自調査
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第三章 独自調査


 藤崎ふじさき 信一郎しんいちろう


 ベッドの敷布団の一部が盛り上がっていることに気が付き、敷布団をはぐってみた。


 赤いノート?俺はそのノートを手に取り中を開いた。

 読み進めると靖子の暗い表情や雰囲気から靖子が過去にいじめられていることには気が付いていたのだが。

 想像以上に靖子の傷は深かったようだ。


 広田?広田とはあの?

 心まで奪われることはなかった?あ?

 つまり身体は奪われたということか?


 俺の心の中ガラガラと大切な何かが崩れ落ちる音がした。


 広田に会ってみなければならない。

 いや、あの役員メンバーから聞いた方がいいのもしれない。広田に会う前に外堀を埋めてからの方がいいだろう。


 俺は靖子の携帯を調べ東裕子という人に電話を掛けた。


「東裕子さんの携帯でお間違いないでしょうか?」

「はい、そうですが」


「お忙しいところすみません、私、藤崎靖子の夫なのですが、亡くなった妻の事でお聞きしたいことがあるのですが」


「…あぁ、はい…この度はご愁傷様でした」


「どうも。東さんはかるた幼稚園で靖子と一緒に役員をされていましたよね?」

「はい…二年前の事ですが」


「靖子はその時何か悩んでいる様子ではありませんか、何か靖子から聞いたことはありませんでしたか?」

「悩んでいた事ですか?藤崎さんとは幼稚園の中でしかお話したことはありませんが、他の二人ならもしかしたら何か聞いているのかもしれません」

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