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序節 『始まりの節』 五話 訓練開始‼︎

PVが多くて調子に乗って書いちゃいましまた。

後悔も反省もしてません。

翌日、早く起きた俺は目を覚ますついでに王城の中を歩いていた。


「はっ!…やぁっ!…はぁぁぁぁぁ!てりゃぁぁあー!」


廊下を歩いていると、中庭の方から声が聞こえてきた。

声の主が気になった俺は、近くにあった窓から中庭を覗き込むと、そこには麻の服を着て、自身の身長よりも長い大剣を使って素振りをしてるゴツイおっさんがいた。


俺はそれを見かけてから、中庭に降りてきていた。


「あの〜」

「はっ!ていっ!」

「すみませーん!」

「ふっ!はっ!」

「話聞けやおっさん!」

「俺はおっさんやないわ!」


三回目でようやく反応した。まあ、反応したのはおっさんのとこなんだろうがな。


「で?誰やお前。ここにいるってことは関係者なんやろうけども」

「俺は勇者とかいうやつと一緒に召喚された者です」

「ほう、あの勇者一行か。俺はヘリアス国近衛隊第2隊隊長のゼルログだ。ちなみにお前たちの剣術や武術の稽古は俺がつけることになってる」

「先生ってわけか。おっさんも相当強そうに見えるんだが、第2隊なのか。第1隊の隊長ってどんな人なんだ?」

「俺はおっさんって呼ばれる年じゃねぇよ!まだ28だよ!………ああなんだ、第1隊のあの人か。あの人は俺なんか足元にも及ばないさ。あれが本物の天才ってやつなんだろうな」

「そんなに強いのか……少し戦って見たくなるな」

「やめとけやめとけ、一瞬でケリがつくのがオチだっての」


ゼルログのおっさんもこのでかい大剣を軽々使ってるって時点でかなりの力量があるのはすぐに分かる。


「ゼルログのおっさん。ちなみに魔法は誰が担当することになってんだ?」

「だからおっさん言うなって言ってんだろが!…はぁ、もう何度言っても無駄だろな。で?魔法担当だっけか?あれはヘリアス軍魔法師団団長のセフィルってのがやるらしい」

「団長かよ!ていうか団長とかが出てきて大丈夫なのか?」

「さあな、それは本人に聞いてくれ。おっと、そろそろ行かなくちゃならん。案外楽しかったぞ!えーっと……」

「遼、天地遼だ」

「そうか、遼、今日の訓練楽しみにしとくぞ」


そう言っておっさんは城の中に歩いて消えていった。

俺も朝食の時間が迫ってきているのに気づき、食堂へと向かった。



「おせぇぞ遼、みんな待ってたんだかんな」

「すまんすまん、散歩してたら迷っちまってさ」

「もう、遼が遅いからお腹すいちゃったよ。ねぇ麗菜ちゃん」

「え、え?わたしですか?いや、私はその、待つのはなれてるので」

「はぁ、そこだよ麗奈お姉ちゃん!そこはそうだねって言っておくの!頑張ってね!」

「ひぅっ!ごめんね秋葉ちゃん。が、頑張るよ」


麗菜の方が年上なのに秋葉が年上に見えてしまうのは仕方ないはずだ。なんでこうなったのかは俺には分からない。ある日突然二人で始めたのだ。その二人の様子を優しい目で見ている梨乃もいつも通りだ。


「いいからさっさと食おうぜ!腹減って死ぬ!」

「優也分かったから、落ち着け」


それを合図に全員が朝食に手をつけ始める。

俺たちが最後だったらしく、食べ始めたところで、


「皆様食事を始められたようですね。本日は昨日も申し上げました通り、訓練所で訓練を行っていただきます。そこで、これから訓練の教官を務めてもらう二人を紹介します。入って来なさい」


そう言われて入ってきたのは、先程中庭で遭遇したおっさんと、おっさんが言っていたであろう魔法師団団長のセフィルさん?が入ってきた。


「俺はヘリアス国近衛隊第2隊隊長のゼルログだ。担当は武術指南だ。これからよろしく頼む」

「私はヘリアス軍魔法師団団長のセフィルよ。私は魔法全般を担当するわ。皆さんよろしくね」


おっさんはさっきの服装と違い、銀色の光沢がある鎧を着込んでいて、髪もバッチリセットしてある。

セフィルさんは色白で背が高くスラッとしている。特徴的なのは彼女の種族であるエルフの耳だ。


この2人がこれから俺にとっては二ヶ月。他の奴らにとってはずっと教官であるのだろう。


「じゃあお前ら、飯を食い終わったらとりあえず中庭に集合だ」




王城中庭ーー


「さて、全員揃ったな。ここで職業の特性ごとに二つの班に分ける。大体分かると思うが、剣や槍など前衛・中衛職の奴らは俺のとこに来い。魔導士や治療師はセフィルのとこに集まれ」


そういうと俺達はそれぞれ分かれた。俺は一応拳闘士ってことになってるので、ゼルログのおっさんの方だ。他には重騎士シールダーの優也や、聖騎士パラディンの梨乃がこっち側だ。ちなみに赤名もこっち側。魔導士マジシャンの秋葉と治療師ヒーラーの麗菜はセフィルさんの方だ。


「よっしゃ分かれたな。それじゃ、移動しますか」


魔法系統と武術系統では訓練場所が違うらしく、それぞれ別の場所へ向かった。



「よーしお前ら、とりあえずそこに横に一列で座れー。一人ずつ職業聞くぞー」


そう言うと一人ずつ職業を聞き三班に分けられた。


一班は 前衛の中でも体を張る優也達重騎士など、二班は赤名などの普通の剣を使う前衛組、三班は槍などを使う中衛組となった。



最初の訓練はそれぞれの武器を素振りするだけであった。俺は何してたかって?拳闘士は武器を使わないからってずっと筋トレをやらされていた。本当のステータスはかなり高いので、これぐらいどうってことなかった。


午前中は素振り(俺は筋トレ)で終わり、昼食の時間になって休憩となった。


「はぁぁぁ、つっかれたー!」

「右に同じ」

「お前らバテ過ぎだろ。梨乃はともかく優也は体力あるだろが」

「俺は別にいいの!というか、あんだけ筋トレしてて全く何もない遼の方が怖いわ。俺にもその体力を分けてくれよ」

「ほらほら、優也。飯食わないと余計に死ぬぞー。梨乃はもう食ってるしな」


昼飯は城の料理人の人が作ってくれたサンドイッチだった。

ここってパンあるんだな。



午後の訓練が始まると、午前中のことを踏まえて藁の人形を木剣で切ったり、木の槍で突いたり、盾を使ってお互いの攻撃をいなす練習をした。

俺はシャドーボクシングをしていた。



午後は練習初日ということでそこまで長くはせずに、早めに切り上げられた。


城の中庭方面に向かっていると、


「おにぃちゃーーーん!」


タタタタタ!


秋葉がかなりの速さで走ってきた。そのままのスピードで飛び込もうとしてきたので、俺はそれを半身になって躱した。


「なんで躱すのおにいちゃん!」

「なんでじゃないわ!」


ゴンッ!と音がしそうなゲンコツを秋葉の頭の上に落とし、


「外では静かにしてろって言ったろよ」

「えへへ〜ごめんごめん」

「ったく。麗菜、お疲れ。そっちはどうだった?ついでにこいつも」

「私達は魔法を使うにあたって魔法発動の理論とか、どういった魔法があるだとかをずっと講習を受けてたよ。秋葉ちゃんは寝てて先生に何回か注意されてたね」


苦笑い気味で秋葉の様子を語った麗菜だが、当の本人は、


「ん?どうしたの?おにいちゃん」


すっとぼけるようだった。こうなった秋葉はあまり言うこと聞かないしな。


「麗菜、ひとつお願いがあるんだが」

「え?どうしたの?遼君」

「いや、実はな俺の職業って魔法も使えるんだ。とりあえず成り行きで拳闘士ってことで武術の方に行ったけど理論とか分かってたほうが良いだろうから今日習ったやつ後で教えてくれね?」

「もちろんいいですよ?ふふふ、遼君のお願いなんて珍しいですよね」

「そうよねー遼がお願いなんてあんましないもんね。遼ってどっちかってと、お願いされる側が多いしね」

「お前らは俺がお願いしないとでも思ってんのか?全く失礼だな」

「ははは、それだけ遼は頼りにされてるってこった」

「お前も他人事だなぁ!」


こうして俺たちの訓練初日は特に何かがある訳でもなく過ぎていく。



ちなみに麗菜に教えてもらおうと思ったが、秋葉が邪魔をしてきて勉強にならなかったので、麗菜がメモをしていた紙束を貸してもらった。

所々アドバイスや重要なポイントがあったが、分かりやすく説明してあったりしたので、理解がしやすかった。麗菜様様だ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ヘリアス国某所ーー


グガァァァァァアアア!


「ふん、お前なんぞに俺がやれるとでも思ってるのか?」


その巨大な魔物は大口を開け男を飲み込もうとする。男が飲み込まれようとした瞬間。


「どこを見てる。俺はこっちだ。お前はただのノロマか?ノロマには俺は捕まえられんぞ?ほらほら捕まえてみろ!」


グガァァァアア!ゴァァァァアア!


どうやら巨大な魔物は狙った獲物がなかなか捕まらずイライラしているようだ。

だがその魔物が動こうとした瞬間、


シャラン!


どこか澄んだ音が響いたかと思うと、


ドドォォォン!


魔物の首は切り落とされその巨体は地に伏した。


「あーあ、倒したはいいけどどうすっかなこれ。まあいっか、報告すれば誰か取りに来るでしょ」


そう言って男は魔物の討伐確認部位をとりその場を去った。

今回は訓練スタートということでしたがどうでしたでしょうか?

久々登場の麗菜ちゃん。別に忘れてたわけではないですよ?ただ単に出るタイミングが無かっただけですよ?


次回は訓練の推移ですかね。もしかしたら秘技(作者の)が出るかもね!w


次回の更新も気持ち次第!と言うことで楽しみに待っててねー

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