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第一節『ヘルト大迷宮』 7話 師匠と弟子

皆様こんにちは。

緊急事態宣言解除されそうですね~、解除されても気を抜かずに手洗いうがいとかしっかりしましょうね。

今回はちょっとキリが良かったので短めになっちゃってます。ごめんなさい。

結局その日に遼が謝ることはできなかった。リュージェミナは晩御飯の時には出てきたが、遼と一言も話すことなく過ごしていた。

 遼自身も、話しかけられたくなさそうな雰囲気を出しているリュージェミナに話しかける勇気がなく静かになっていた。



ーーー翌日


「リュー師匠、おはようございます」

「おはよう、遼。朝を食べ終わったらいつも通りのやつやっておくのじゃ」


 リュージェミナは必要なことは言ったとばかりに遼から視線を外す。遼もさすがにこのままではまずいと感じ声をかける。


「リュー師匠、昨日は勝手なことをして申し訳ありませんでした。前見たいに教えていただきたいです、お願いします」


 遼は原因は自分にあるとはわかっているが何をここまでリュージェミナを怒らせているかわからなかった。だからわかることでしか謝罪もできなかった。


「遼、わしも色々考えることがあるんじゃ。もしわしの教え方が間違えておってお前に無理をさせているかもしれぬとか、もしお主がわしの教えたやり方で怪我したり死んだりしたらどうしようとか、いろいろ思ってしまう。弟子のミスはわしの教え方が原因と考えているんじゃ、だからこそ昨日もお主に言い過ぎてしまったところはある。申し訳ない」


 リュージェミナは遠くを見ているように自分の思いを吐き出す。その雰囲気をみて遼は全く話しかけることができない。


「わしはな、前にも弟子を取っていたことがあるんじゃ、じゃがそやつが魔法の発動を失敗してな、わしはその時用事があって住んでおる屋敷があった都市の外に行かねばならなかったのじゃ。結局戻ってきたときには屋敷も何もかも吹き飛んでおった。後から聞いた話によるとそやつは魔法を暴走させて自分は魔力切れで動けず、自分の魔法に飲まれて死んだのであろうと言われた。その時近くにはだれもおらず魔法が暴走したことに気付いた者が助けに行こうとしたがもう間に合わないと判断して逃げたみたいでな、そやつの亡骸を見ることも叶わんかった」


 リュージェミナの話はなかなかに強烈で、遼は声をかけることもできない。


「だからこそ、わしは弟子に無茶をしてほしくないんじゃ、もうあんな思いはしとうない」

「そう、だったんですね……本当に軽率な行動をして申し訳ありませんでした……。その、リュー師匠のお話をお聞きしてもよろしいですか?」


 リュージェミナの話を聞いて、遼はリュージェミナのことを全く知らないのだなと痛感した。まだ師事して数日ではあるが、遼自身も自分で魔法の扱いが上達していることを実感していて、それを感謝していた。だからこそリュージェミナに迷惑をかけてしまったことを悔いて、この機会にリュージェミナのことをもっと詳しく知ろうと思っていた。


「遼、すまぬな、わしの話に付き合わせてしまって。話を聞きたいということじゃが、どんな話を聞きたいんじゃ?」

「いえ、リュー師匠に迷惑をかけてそういう思いをさせてしまったのは自分のせいなので。自分が聞きたいのは、リュー師匠がここに来る前になにをしていたとか、なんで大迷宮に来たのかとかリュー師匠のことを、知りたい、です」

「そうかそうか、お主もようやっと興味を持ってくれたか。じゃが、わしが話すだけでは不公平じゃからな、お主がはぐらかしている話も含めて話してもらうぞ?」


 (やっぱりそうなるよな、というかリュー師匠さっきの雰囲気速攻なくなったが嘘だったのか?)


「遼、さっきの話は嘘ではないからな?昔弟子が死んだのももうそういうのを見たくないのも本当じゃ、じゃがさっきみたいに引きずっているわけじゃないからの」

「急に心を読むのやめてくれません?!っていうかさっきの雰囲気めっちゃ本当っぽかったじゃないですか!あれ嘘だったとかまじで信用できなさそうです……」

「いやいや、あれぐらい普通じゃろ。まあ先にわしの話でもするかの、結構長くなるから座ってゆっくりするがよい。あとお茶でも入れよう」


 そういって、リュージェミナはお茶を入れに行く。遼も進められるまま座り、戻ってきたリュージェミナの話を聞くのだった。

さて、次回はリュー師匠のお話。この迷宮にいた理由とか、迷宮に来る前は何をしていたとかのお話です。

少し長めになるかと思うので、何話かに分けて投稿しようかと思います。

こう小説を書いていてもレスポンスがないとなかなかやる気が起きなくなっちゃいますよね......。頑張って書きますがほんと感想だけでもいただけるとほんと嬉しいです。


次回は明後日に投稿したいと思っております~

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