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第一節『ヘルト大迷宮』 6話 事故

皆さんどうもです〜

本日はちょっと謎回?なのかな?

正直戦闘ないしなかなか書くのむずかったですかねぇ

では、ごゆっくりどうぞ〜

遼がリュージェミナのもとへ着くと同時にリュージェミナは訓練を開始する。


「さて、まずは浄化からじゃな。一応浄化は光属性の中でも難易度の高い魔法に属しておる。とりあえず適正に関しては問題ないし、魔力量に関しても問題ないじゃろう。この浄化に関していうと、基本的にはアンデット系統のモンスターに対して使うことを想定されている魔法じゃ。本当はこのモンスターの肉とかに使うものではないのじゃが、わしが試して行けたから使っておる。一番手っ取り早い方法は実際に受けてみることじゃな。」


 そういうと、リュージェミナは遼に対して『浄化』を使う。


「この魔法はアンデットなどには特に効くが、人に対して使う場合浄化を受けた者の受けている状態異常や病気を治療することができるのじゃ。モンスターの素材を食べすぎた者に使っても効果はあるぞ」

「なんか体がぽかぽかする感じがしますね。筋肉痛とかも治ってる気がします」

「その浄化を受けたときの魔力の流れを覚えておくといい。その魔力の流れ方をまねして発動すれば、浄化を発動するのに時間はかからないはずじゃ」


 遼はそのまま、体にかかっている浄化の魔力に集中していく。魔力の流れは、体を魔力の膜で覆った後に、体の中へと浸透していき、悪くなっているところへ向かっている感じだ。遼でいえば、筋肉痛になっている所に向かって伸びている。


 魔法の発動は、魔力の制御のところでも言ったように、どのような結果を考えながら詠唱し発動するかによって魔法の発動時の動き方は変わる。今回のリュージェミナが使って浄化は、詠唱なしのため、効果を制限することなく、遼の筋肉痛にも効くことができた。

 本来浄化を詠唱有で発動すると、アンデットへダメージを与えるか人の状態異常などを治すだけの効果になる。


「リュー師匠、何となく魔力の流れはつかめたんですが、この二段階に魔力を動かすのはどうやったらいいんでしょうか?」

「そこまで気づけたなら合格点じゃな。遼、魔力の動きを指定するにはどうしたらいいと思うのじゃ?」


 リュージェミナは遼の質問に対して、質問で返してくる。


「そうですね、そこまでを想像して魔法を発動させるとかですか?」

「その答えじゃと50点ってところじゃな。普通は魔法を発動するためには詠唱が必要不可欠じゃ、つまり、この詠唱で魔法に対してこうしてこうしてと指示を与えてやればいいのじゃ。そうすることでその通りに魔力が動き、思い通りに魔法を発動することができるのじゃ。その魔法の発動に慣れてきて、そこから無詠唱や無声発動を練習することで自在に操ることができるようになるのじゃ」

「へぇーやっぱり詠唱を記憶して、練習しないとその魔法の形状だったりを自由に操ることはできないんですね」


 魔法に関する知識を深めながら、遼は浄化の魔法を発動するため、魔力を高めていく。


『照らす光よ、彼の者を包み、魔を払い、魔の者には、光の癒しを与えたまえ、浄化』


 遼が詠唱をして、魔法を発動させようとするが、なぜか魔法は発動しない。

 なぜか発動しないのかわからず、とっさにリュージェミナの方を向く。


「ふむ、なぜ発動しなかったのかわからなかったと言う顔じゃの。言っておくがこの魔法は腐っても光属性の中でも最難関に近い魔法じゃ。そう簡単には発動できないと思ったほうが良いぞ。さっきのお主の発動に対して点をつけるなら10点中2点じゃな。」

「手厳しいですね。まあ発動できなかったので仕方がないとは思いますが…」

「ああ、勘違いするでない、わしが点をつけたのは発動までのプロセスに関してじゃ、魔法が発動していようとしていまいと関係ない。お主につけた二点は、詠唱の内容だけじゃ。それ以外は全く発動できる状態にないの」


 かなり難しい魔法を教えるということで、リュージェミナもかなり厳しく遼にアドバイスをする。遼もそれで落ち込むことなく、何度も挑戦していく。


ーーー2時間後

『照らす光よ、彼の者を包み、魔を払い、魔の者には、光の癒しを、与えたまえ、浄化』


「ふむ、まずまずの及第点といったところじゃな。まだ魔力の練り方や流し方が甘い。よく修練しておくことじゃぞ。さて、浄化の魔法が使えたわけじゃから本来の訓練に戻るとするかの。とりあえずは昨日の続きじゃな、なにかしら魔法を維持し続けるやつじゃな。さ、すぐに始めるのじゃよ」

「分かりました。昨日のを見てどこを意識したらいいとかありますか?」

「まあまずは制御を鍛えることじゃな。浄化を最初発動するときも言ったが、魔力の練り方だけでなく、発動のためにかかる時間と魔法に対しての魔力の分散のさせ方が下手くそ過ぎじゃ、そこを注意して維持してみるとよいぞ。一つに慣れてきたら維持しつつ新しいものを発動するとよい。ではわしは作業するからちゃんとやっておくのじゃぞ」


 そういってリュージェミナはテントの中に戻っていく。遼もこれ以上聞くことはせず、おとなしく魔法を発動し始める。

 まず発動するのはウォーターボールだ。制御を失敗しても一番周りに被害が少ないからだ。詠唱が魔法の動きを定めているならば、詠唱をしなければいいと思うかもしれないがそう簡単な話でもない。慣れていないのに詠唱なしで発動しようとすると、補助なしで魔法を発動するっことになる。たとえるならば、全く自転車を乗れない子に補助輪なしで乗らせるようなことだ。回数をこなしていけばできるようになるかもしれないが、だれしもが周りに影響を与えにくい魔法を使えるわけではない。だからこそその魔法の扱いに慣れるために、詠唱有で慣れた後に詠唱を消すわけだ。


(魔法に魔力を分散させる感覚が良くわかんないな。まず魔力の練り方を考えてみるか)


 リュージェミナに会うまで魔力を練るということを全くやってこなかった遼は、この特訓をはじめてから初めてやり始めたため、自分自身でもどういう風に練るのが正しいのかつかめていなかった。

 魔力を練るというのも、人それぞれで体内を魔力循環させてから、魔力を固めて魔法を発動する人もいれば、魔力を一か所でぐるぐるして発動する人もいる。『魔法』という概念は人それぞれで、発動の仕方もさまざまだ。だからこそリュージェミナも遼に対してこうしたらいいという指標を示さず、大枠で指摘していた。


(血を意識して体中を回す感じにするといい感じになる気がする…。ここでまとめて、手に持ってくる……この魔力を意識して魔法を発動する………こう、か。さっきよりも制御がしやすくなってきた気がする…)


 遼は試行錯誤しながらも魔法を上達させていく。最初に発動していた時よりも格段に発動しやすくなっていた。


「一回詠唱なしで発動してみるかな。ふぅ………『ウォーターボール』……よっしゃ!発動できた!」


 遼がそう思ったのもつかの間。


「な、なんでだよ?!急に制御できなくなってきた!」


 ウォーターボールが遼の制御を離れていくにつれて、遼の魔力を吸ってどんどん大きくなっていく。なまじ遼の魔力が多いだけに、ウォーターボールの大きさもどんどん大きくなっていく。

 そして、遼の制御を離れた瞬間、何事もなかったようにウォーターボールが消滅する。


「遼!何しておる!お主勝手に詠唱破棄しおったな!全く、言うことを聞かん弟子じゃな。あのままだとお主自分の魔法で殺されておったぞ?これに懲りたなら勝手な行動は今後控えるのじゃな」


 いつの間にかテントから出て近づいていたリュージェミナが魔法を消滅させたようだった。リュージェミナは遼に対して注意した後怒ったようにしてテントへと帰っていった。


(さすがにやり過ぎたか…。実際リュー師匠いなかったら危なかったよな。謝ったほうがいいよなぁ)


 遼は自分の行動を反省しながらもどうやってリュージェミナに謝ればいいのか考えるのであった。


どうでしたでしょうか?

リュー師匠の魅力をもっと感じて欲しいがなかなか書くタイミングがなくて難しいですねぇ。

そのうちリュー師匠の話とかも書いてみたいですね。

次回も明後日ですね。よろしくお願いします。


ここまで読んで頂いてありがとうございます!よろしければブクマ・感想・☆評価よろしくお願いします!

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