序章
男まみれの上、主人公二人、かなりやる気のない連中です。ごめんなさい。
その日世界が破壊された。
大地は波打ち砕け、海は荒れ狂い、渦を巻いて大地より逃れたものを飲み込んだ。
高波は限りなく高く小島は跡形もなく砕け散る。
海の一部は高温に煮えたぎり。凪いだ場所などどこにもなかった。
灼熱の風に焼かれ、炭化すらせず灰色の灰になって散っていく。
炎は、無慈悲に大地を覆った。
巨大な船にあまたの人々と、それ以外の生き物を乗せ、天の彼方へと逃れたものがいた。
そして、天の彼方に逃れる者たちを見送った者たちは、守護者となる者達に導かれ地の底に身を潜めた。
だがそれが叶わなかった不運なものたちは、人、動物植物の区別なく。大地に砕かれ、灼熱の風に焼き尽くされ、荒れ狂う海に飲まれた。
悲嘆の声はなく、ただ沈黙が世界を覆う。
大地は灰色に変色し生命の息吹はかろうじて、無数の骸の狭間で瀕死の様をさらす。
そのわずかな生命の一部は異形へと変貌すら始めた。
瀕死の命が再び蘇る日は、それから世界が百回、太陽を回るほどの時の果てに。
残された命を守る守護者達が大地の復活を見極めた時に、人は再び地下から解き放たれる。
そして空と大地の狭間に戻ることを許される。