-昼休み①-
「蓮!」
「な~に?優紀?」
「ちょっと、来て!」
昼休みあたしは蓮を連れ出した。
楓は少し心配そうな顔をしていたけど…ただ話を聞くだけだし大丈夫だよ!
話をする場所に生徒会室を選んだ。
幸い誰もいないようだ…
「…で、なんで転校なんかしたの?」
あたしは少し怒り気味に聞いた。
「なんでって、優紀がこっちで男なんか作ってるからだろ!!」
「はぁ?」
「俺、優紀のことずっと好きだったんだよ!中学の事あって告白する感じじゃなかったし…それに男として入学するって聞いてたから安心してたのにっ!!」
「…!?///」
今、なんておっしゃいました?
蓮が、あたしの事好き?
いままで、ほとんど兄弟みたいに育ってきたのに…
「優紀が俺の事男として見てないのは知ってたけど、それでも自分の気持ちは伝えたかった!それに、なにもしてないのにふられたなんて納得いかない!優紀の彼氏ってこの学校の奴なのか?」
やばい!楓が女装してること知らないんだった。
それにばれたら楓が退学にさせられちゃう…
どうしよ…
「何?答えられないってことは何か事情でもあるの!?」
「そんなわけないじゃん!ただ…この学校の人じゃないってことだよ…」
「優紀、嘘ついてるね?」
「えっ!?」
「優紀、嘘つくとき俺の目いつも見ないもんね。何年、幼馴染やってると思ってんの?」
「それは、蓮がそう思ってるだけでしょ!嘘なんてついてない!!」
「そう。言えないならそれでいいんだけど、でも、俺、優紀の事本気だから!これから優紀にめちゃくちゃアタックするから!」
「えっ…///」
「それに、彼氏この学校じゃないなら俺にもチャンスあるってことでしょ?」
「えぇー!!」
なんか話しおかしなことになっちゃった…
楓になんていったらいいんだろう?
それに、蓮があたしのこと好きって…
「話はそれだけでしょ?って、ことで今日から一緒に帰ろうね!待ってるから!じゃぁ」
「ま、待って…」
あぁ、行っちゃった…
とりあえずもう1度蓮と帰り話してみよう。
「ふぅ。これからどーなちゃうのかな…?」