表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/20

-再会-

旅行2日目。


あたしたちは昨日見たあの海に来ていた。


「やっぱり、きれいだねー!!」


「だな!!それに、優紀の初水着、超かわいいし!!」


「もぅ!見ないでよっ///」


今日の楓はいつもの楓だ。


昨日あんなことがあったからまだちょっと照れくさいけど、今までより楓との距離は近くなった気がする。



ビーチに着くとたくさんの人がいた。


ちょっと楓から目を離すとはぐれちゃいそうだ…


すると、楓がさりげなく手をつないでくれた


「優紀、目離すと他の男に声かけられそうだから…///」


楓の顔真っ赤じゃん。でも、やっぱ優しいね。


あたしたちは、場所を決め海で遊ぶことにした!!


普段着やせして見えてたのか、


水着姿の楓は思ったよりたくましく思わず目をそらしてしまった…



「ふぅ~。疲れた~ちょっと休憩!」


「だな。俺、何か買ってくるけど何がいい??」


「なんでもいいよ~!!」


「オッケ!じゃ適当に買ってくるから優紀は休んでて!!」


「うん!」



そう言って楓は海の家に向かって行った。


目をつむると波の音と海で遊ぶ人たちの声が聞こえてくる…


夏休みが終わればまた「副会長と上木さん」に戻ってしまう。


やっぱり、楓との距離が近くなると学校での関係がイヤになる…


あたしだって楓と話したい…


友達として楓と話すようにしようかな?


別に付き合ってるとかじゃなく、普通に友達みたいに…



そんなことを考えてたら、いきなり声をかけられた!!


「もしかして…優紀!?」


「えっ!?」


なぜか聞き覚えのあるその声…


あたしはその声の方を見た。


「…!!!…うそ…!!まさか蓮(れん)?」


そこにいたのは、幼馴染の蓮だった。


中学でいじめられてた時も蓮だけはあたしの味方だった…


でも、あたしがこっちに来てから地元に帰ることがなかったからたまにするメールでのやりとりだけだった…


「やっぱり、優紀だー!!こんなところで会えるとは思ってなかったよ!!」


「あたしも…どうしてここに?」


「あぁ、高校のダチと夏休みだから遊びに来た!!優紀は?」


「あたしは…彼氏とね!」


ちょっとためらったけど、蓮とは兄弟みたいに育ってきたから話さなきゃ!って思った。


「…っえ!?優紀、彼氏いんの…?」


「うん。」


「まぢかよ…優紀、男として入学するって聞いてたから、俺、安心してたのに…」


「…?」


蓮はなにか言ってたみたいだけどよく聞こえなかった…


「優紀!じゃぁ俺いくわ。また、近いうちにな!」


そう言い残して蓮は去って行った…


「近いうち…?」


最後の一言が引っ掛かったけど、深い意味はないと思って気にしなかった…


蓮がいなくなってすぐに楓が走ってきた!!


「優紀、さっき話してたやつ誰!?」


「えっ?あぁ、幼馴染だよ!!蓮って言うんだけどさ!まさかここで会えるとは思わなかったからビックリだよ!」


「幼馴染?そっかぁ、ナンパされてると思って俺走ってきたよ!!」


かなり息が乱れてる…本当に心配してくれたんだ…


「心配してくれたんだ…ありがと楓。でも、あたし楓以外に興味ないから(笑」


「あの、幼馴染も?」


「もちろん!てか、楓もしかして、やきもち?」


「っバカ!ちげーよ!俺はただ心配で…///」


うれしいな!楓は違うって言ってるけどだぶんやきもち妬いてくれたんだ。


大丈夫だよ。あたしは本当に楓以外興味ないから!!



あたしたちは楓が買ってきてくれた焼きそばを食べながら、連のことを話した。


「昔の優紀を知っててずるい」とかちょっとふくれてたけどそういう対象じゃないって言ったら少し安心したみたい。


午後、少し海で遊んで、お兄ちゃんへのおみやげを買って家に帰った。


はしゃぎすぎたあたしたちは帰りの電車の中でいつの間にか眠ってたみたいで危なく終点まで行くところだった…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ