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-旅行-

「うわぁ!!きれい!!」


あたしたちは電車で旅行先に向かっていた。


その電車の窓から見える真夏の海!!


太陽の光を反射してキラキラ光っててすっごいキレイ…


「優紀!次の駅で降りるよ。」


「うん。」


なんか、いつもと違うシチュエーションにあたしのテンションはMAX!!(笑


今回は1泊2日で楓とちょっと進展できるかもって思ってたり…///


「今日の優紀、いつも以上に元気だね!」


「だって楓とずっと一緒にいられるんだもん!」


「…っ///…。」


「どうしたの楓!?」


「なんでもない…」


楓の様子はちょっとおかしかったけどあたしは一緒にいられることが嬉しくてそんな気にしていなかった…



「着いた―!!」


宿の予約の時間までまだあるから大きな荷物だけ預けてその辺を散策することにした!


さっき電車の窓から見えてたけどやっぱ近くにはきれいな海があった。


水着持ってきてよかった♪


「ねぇ。楓。明日はあの海に泳ぎに行こうね!」


「そうだな…」


「…?」


やっぱり、いつもの楓じゃない。どこか上の空って感じ…


一通り散策を終えると日も傾き始め予約していた時間になっていた。




あたしたちは予約していた宿に来ていた…


楓がフロントで手続きをしてくれている間あたしは宿の大きな窓から見える海を見ていた。


「すごい…」


夜景も見え始め、思わずため息が出る…




「優紀。行くよ!!」


「…!?」


思わずその景色に見入ってしまっていたあたしは楓の声に驚いてしまった。


「うん!」


あたしたちは部屋に案内された…


「こちらが、上木様のお部屋になります。何かありましたらフロントまでご連絡ください。ごっゆくりとどうぞ。」


そう言って仲居さんは部屋を出て行った。


ん?あたしの部屋は?


「えっ!?まさか?」


あたしは楓の顔を見た…


楓は少し言いにくそうに…


「実は…あのペア旅行券、カップルにってことらしく1部屋分だったんだ…だから…もし、イヤなら俺寝るときは離れて寝るから…」


さっきまでの楓の反応の理由がわかった…


それに、あたし生徒会だったのにそこまで知らなかった。


でも、せっかくの旅行だし…あたしだって…


「楓…離れて寝るなんて寂しいょ…///」


「…っ!!優紀、そんなかわいいことばっか言うなよ…さっきだって…」


「…えっ!?」


「な、なんでもない…でも、俺…優紀と2人っきりで理性保てる自信ないょ…」


「…っ///」


あたしは戸惑ってしまった。


楓の気持ちはわかっていたつもりだけどはっきり言われると恥ずかしい。


「あたしは…楓ならいいよ…///」


あたしの精一杯の勇気だった。


「…っまぢ///?」


「ほんと。あたし楓には嘘つかないもん…」


たぶん、あたしたちお互い顔真っ赤なんだろうな…恥ずかしくて顔は見れないけど…


ふいに後ろから抱きしめられた…


「ありがとう…でも、優紀に素直に話したら少し落ち着いた。俺、優紀のこと大事にしたいから…今日はしない…」


「わかった…あたしも、楓の気持ち気持ち聞けてうれしい…」


人を好きになるってこんなにも嬉しいことなんだね…


出会いは最悪だったけど、今は楓に出会えて本当に良かったと思う。


「…楓。」


「んっ?」


「大好きだよっ///」


「…っ///…俺も、優紀の事、大好きだよ…」


楓の抱きしめる力が少し強くなった。


そしてキスをした…




それから、あたしたちは宿のおいしい晩ご飯を食べ、目的の温泉にもゆっくり入れた…


夏休みの疲れが全部取れちゃったみたいな感じがする。


そして、あたしたちは一緒の布団で眠りについた。


こんな幸せな気持ちになったのは初めてだよ…楓…



~楓サイド~


温泉につかりながら俺は考え事をしていた。


「焦りすぎだったな…」


宿の予約をしたときに1部屋だって聞いていた。


それを優紀に言ったら断られる気がして言えなかった…


けど、最初から優紀には素直に話せばよかったな。


「まさか、優紀があんなこと言ってくれると思わなかったし…///」


だからなおさら優紀のことは大事にしたいからって思えた。


それに、優紀に手だしたら桜川先生に殺されちゃいそうな気がする。冗談だけど…(笑


でも。それくらい優紀の事を大事にしてるの知ってるから俺はちゃんとしたい。


高校を卒業したら俺は優紀と結婚するつもりだ…


気が早いかもしれないけど…俺は本気だ…


そんなことを考えてたらのぼせそうになり俺は慌ててあがった。


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