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-日曜-

あたしと楓は先に待ち合わせしてから、智の待つ駅前に向かった。


駅に着くと智はもう待っていた…


「ともーお待たせ!!」


「てか、お前らおせー…ょ…えっ!?」


「ん?どうしたの?」


あたしも楓も智が何に驚いてるのか全く分からなかった。


でも、智がすごい驚いてるのがこっちまで伝わってくる。


「お前ら…もしかして学祭の時の…?」


「あぁ!!そうだよ、おまえ気付いてなかったのか?」


楓が意地悪そうに言った。


「ばっ…気付いてたに決まってるだろ!」


「嘘つかなくてもいいよ!なぁ、優紀?」


「うん!智、正直に言っちゃいなよ!」


智は悔しそうに…


「…今、知ってビビった。あんときのお前らまじすごかったし…」


「認めたな!」


楓はなんか嬉しそう(笑


「あっ!言っとくけど優紀には惚れるなよ!俺のだから!」


「ちょっ、楓っ///」


嬉しいけど、「俺の」とかまじ恥ずかしいんですけど…


するとさっきのお返しとばかりに智が…


「えぇ、どーしよっかなぁ?優紀、想像以上にかわいいし!」


「智、おまえなぁ!」


こういうことに慣れてないから…


てか慣れてなくてもかっこいい2人にこんなこと言われたら誰だって恥ずかしくなっちゃうよ…


「もぅ、2人ともやめてよ…///」


「悪かったょ、優紀」


「ごめんごめん、優紀!」


そういって2人は笑って謝ってくれた。


「で、今日はどうすんの?」


楓が智に聞いた。


「あんま考えてなかったんだよね。てか、目的は2人の私服見ることだったし!俺の目的は達成!」


「はぁ?(2人)」


「まぁ。まぁ。とりあえず、お茶でもしながら考えよーぜ!」


そういうことで、あたしたちは近くのお店に入った。


すろといきなり楓が


「智、お前に頼みがあるんだ!」


「改まってなんだよ?」


「優紀と蓮のこの間の話聞いてただろ?」


「あぁ。」


「だから、俺、学校で女として優紀にアタックすることに決めたからいろいろ協力してくんない?」


「はぁ?」


やっぱり…智あきれた顔してるよ…


すると智がこっちを見て…小声で


「こいつ本気で言ってんの?」


「うん。まぢ。」


「もしかして、結構バカ?」


「あぁ、気付いちゃった?」


「うん。」


あたしたちがこそこそ話してるのにしびれを切らした楓が


「智、優紀から離れろ!2人で何話してんだよ?俺にも聞こえるように話せよ!」


あっ、すねてる。(笑


楓はすぐに感情にだすからわかりやすいなぁ。


「わりぃ。ただ、楓がバカ!って話し!」


「はっ!?俺がバカ?なんで?」


「気付いてないとこがさらにバカだな。優紀、ほんとにこいつでいいのか?俺にする?」


「何言ってんだよ!優紀は俺のだって言っただろ!」


「はいはい。もぅ、やめなさい2人とも!智も、楓で遊ばないで!」


「ごめんごめん。楓の反応がおもしろくってつい。」


「俺、遊ばれてたのか!?」


楓は、今度はしょぼんとしてる。


こういうのもかわいい。


それに、楓が男同士で会話してるの見るの初めてだし…前の学校だとこんな感じだったのかな?


今日は楓のいろんな一面が見れてうれしいな。


智に感謝だね!!


「さっきの話だけど…」


智が話を戻した。


「別に俺は協力するけど、でも、お前ちゃんとうまくやれるのか?優紀はともかく、楓はなんか危なっかしい気がするんだけど…」


「大丈夫だよ!」


「ならいいけど、その自信が心配だよ…まぁ。頑張れ。」


「サンキュー智!」


あたしたちはそのあと近くのゲーセンで遊んでから帰った。


そして次の日から楓のあたしに対するアタックが始まった。


やっぱり、周りのクラスメートは「あの副会長に!?」ってすごい驚いてた。


それに、蓮も楓の予想外の行動にまだ何も出来ない感じだった。


あたしとしてはよかった。


それに、楓とこんな風に話せると思ってなかったし…


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