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放課後、蓮は言ってた通りあたしを待っていた。


ただ、学校では男装に付き合ってくれてるから変な行動はとらないからよかったんだけど…


学校を出てからが…


お茶をして帰ることになたんだけど、レディーファーストってやつ?


男子服着てるからさらに恥ずかしかったんだけど、


それでもやっぱ慣れないことされるとちょっとドキドキした。


それに、蓮があたしのこと好きって意識しちゃったからかな?


あー!ダメだ!ダメだ!


あたしは楓が好きなの…はっきり言わなきゃ。


「蓮…あたしは!かれ…」


「言わないで!俺、まだ何もしてない…せめて俺の事もっと知ってからにしてっ!」


そんな顔されたら何も言えなくなるよ…


「わかった…」


こういうわけで、蓮にちゃんと言えないままだった…




ピピピピッ!


「あっ、こんな時間!」


「お兄ちゃんちょっと出てくる!」


「あぁ。気をつけろよ!」


「うん、行ってきます!」


あたしは楓と約束した公園に向かった。


「お待たせ!」


楓はすでにそこにいた。


あたしに気付くと…いきなり抱きしめてきた…


「…っ///楓…どうしたの?」


「俺、心配で…あいつと何もなかった?」


「ぅん、大丈夫。何もされてない…」


「よかった。」


楓の抱きしめる腕の力がもっと強くなった。


「楓…そんなに強くしたらお話出来ないよ///?」


「あっ、ごめん…」


そういって楓は離してくれた…


でも、あたしは楓の腕の中にすっぽり収まっていた…


「楓に話したいことがいっぱいあるの!」


「なに?あいつのこと?」


「ううん、その前に智のこと!」


「智?なんかしたのか?」


「智ね…あたしたちのこと全部知ってたよ!」


「えっ!?」


楓の顔を見ると目がまん丸になってる。


そうとう驚いてるみたい。


「あたしもビックリしたんだけどさ、早くから気付いてたみたいでお兄ちゃんにも確認してたんだって。」


「俺の事も知ってるってこと?」


「そうだよ!」


「じゃぁ、あいつ知ってて俺に近づいてたのか!?」


「そういうこと!智にも騙されちゃったね。」


「そうだな!!」


あたしたちは2人でしばらく笑っていた。


「そういえば、日曜日に智が遊ぼうだって!あっ、変装なしでだってさ!」


「いいけど、あいつも変わったやつだな。」


「そうだよねー(笑」




「そういえば、蓮のことはどうなった!?」


「…それが…」


「どうした!?やっぱなんかされたのか?」


「ちがうの…好きだって言われて…断ろうとしたんだけど…」


「あいつ…やっぱり…」


「やっぱりって?」


「この時期に転校なんておかしいと思ってたんだよ…優紀を追ってきたとしか考えられなかったし…」


「ずっと好きだったんだって…でも、あたしは幼馴染としか思ってないし。それに、好きなのは楓だけ

だもん…」


「ゆうき…俺も、絶対に優紀は離すつもりはないから!だから、俺が守ってやる!」


「うん!ありがとう、楓…でも…」


「でも?」


「蓮に楓が女装してることいったら退学させられちゃうと思ってて彼氏は学校にはいないって言っちゃった…」


楓は少し困った顔をしている…


だよね…


「じゃぁさ、俺、女として優紀にアタックするよ!」


「えっ!?」


なんか楓がまた変な事言いだした気がするんだけど…


「そうしたら、ずっと一緒にいる口実が出来る!さすがに蓮も優紀を退学させようとは思わないだろうから邪魔されないんじゃないかな?」


「それは、そうかもだけど。うまくいくかな?」


「やってみなきゃわかんないよ!それに俺と一緒にいる時間が増えるんだよ!嬉しいでしょ!?」


「うぅ。それは…うれしけど…///」


「じゃぁ、決まりな!日曜に智に会うことだし智にも協力してもうか!」


「う、うん。」


「じゃぁ、体冷える前に帰るか!また、日曜に会おうな。」


「わかった。じゃぁ、日曜にね!」



あたしたちはそれぞれ家路についた。


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