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紅の御簾とき  作者: 鈴のたぬき
第一章 始まり
7/54

接近

 美美が目を覚ました時には、すでに台所の煙突から湯気が出ていた。おそらく舞雪が朝餉の準備をしているのだろう。美美が袖をたすき掛けにして台所に向かった頃には、あとは盛り付けだけ、という状態だった。

「舞雪さま、遅れてしまって、申し訳ありません。いまからでも、やることはありますか?」

「ああ、美美。ちょうどいいところに。朝餉を運ぶのを手伝ってくれる?」

「はい。」

美美は素直に朝餉を運び込んだ。入る部屋は樹衣の寝室だ。

ん…。すごい色気。香も色気に合っている…。あっ、いけないいけない。朝餉を運ばなきゃ。

「ん?どうした?早く机に置いてくれないか」

「すみません。色気に当たったものでー」

「お前、顔はいいのに喋り方は惜しいよな。」

はあっ!?あなたが目上の人だからってこっちは気を遣ってるんですけど!!

とまあ、怒りがわいてきましたが、さすがにそこまで申しません。

「そうでしょうか」

額に青筋が浮いてくるが、なんとか押さえる。

「思ったんだが、お前、俺に何か言われると青筋が浮くよな?」

げ、バレてた。ここは白を切ろう。

「失礼ながら、見間違いではないでしょうか」

美美がまた青筋を浮かせながら言う。

「ならば、この場で確認するか?」

樹衣がこちらに歩いて来た。

「えっ…?」

樹衣が額に触れた。

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