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名前
台所と見える場所に入ってさっきの女の人に声をかけた。
「あの、あなた様のお名前を教えていただいてもよろしいでしょうか」
「何を言っているの?舞雪よ?」
「あ、あの、初対面のはずなのですが」
「どこかおかしくなったの?熱があるなら寝ていなさい」
「いえ、熱はありません。どういうことか、教えてください」
どうなっているのだろう。
そこへ、仕女が来た。
「あの、舞雪さま。その方はご自分のお名前もわかっていらっしゃらないのでは?」
「あ、はい。わたしの名前を教えていただいても?」
「はあ、あなたの名前は、美美よ。」
「ありがとうございます。」
ようやく自分の名前が美美だということを知れた。
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