表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紅の御簾とき  作者: 鈴のたぬき
第一章 始まり
13/54

失踪

 宴の翌日、ある男が消えた。皇帝に仕える者は全員で捜索している。消えたのは皇帝の従兄弟・張今(チョウキン)だ。

誰が失踪しようが、わたしには関係ない。今は昨日の宴の騒ぎのせいで謹慎処分を食らい、部屋で読書などをしている。わたしのせいではないのに。男たちが騒いだのはわたしの美しさのせいだと言いがかりをつけられた。わたしが美しいのは望んだことじゃないのに。

美美は不満たらたらだ。

「あら、不満のようね」

「はい。退屈で仕方ありません」

「ふふっ、でもね、樹衣さまがいらしたわよ」

「はあっ!?追い返して下さい」

美美はそう言ったが、すでに樹衣が部屋に入っていた。

「退屈だったので、来てしまったぞ」

美美は椅子から立ち上がり、戸を閉めにいく。だが、樹衣の大きなごつごつした手に、細い手首を掴まれ、部屋から引っ張り出された。

従伯父(じゅうはくふ)さまが消えた。おさみに探してもらいたいのだが?」

「は?なぜわたしに?」

「いや、退屈そうだったからな」

 読んでくださってありがとうございました!面白かったら、下の星マークから評価・リアクション・感想をお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ