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轟く宮廷 宇宙の恋人の顛末Ⅲ

ホルク伯爵が娼婦アンヌの扱いに困り果て遂には王太后に泣きつく。

ホルク伯爵が王太后と娼婦アンヌの殺害計画を練っている前まで話を遡ってみる。


実はブラントがホルク伯爵の横暴と不満を口にし同僚と話をしていた時、この会話を廊下の隅で聞いていた人物がいたの。


そうこの私王妃のキャロライン・マチルダです。

あの日そろそろ臨月を迎えて宮廷医から運動を強くすすめられたの。

たいした予定もなく宮殿内をウロウロしていたのね。


すると。

真剣で難しい顔つきのブラントと一人の貴族が神妙な様子で足早に歩くのが気になって後をこっそりつけてみたの。


最初はただの好奇心。


ブラントは国王の悪い遊び仲間の1人でホルツ伯爵の忠犬だから、また良くない企みでもしているのかと思ったの。


ところがよ。

主人に向かって不平を口にしているじゃない。

しかもアンヌの殺害計画らしきの話も出てきた。


聞いている間に血の気が引いたように頭の中は凍りつきもう脳内は完全ブリザード状態だった。


えっ!??

アンナを殺害する気?


そういう事?

じゃないならどうしようと?

殺害ならそれはやりすぎなのでは??


どうしたらいい?

彼女に知らせる?

いやいや。

そしたら彼女夫に何がなにがなんでも会ってまた大騒ぎになるわ。

ただでさえ精神的な不安定な夫がさらに錯乱っでもしたら……。


でも何もしないでいると殺されてちゃう。

絶対殺す気でしょ。

ホルツ伯爵……!


そんなつもりで彼女を宮廷に連れて来たわけじゃない。


確かの性悪な娼婦かもしれないけど。

果して殺さないといけない事をしでかしたというのかしら?


頭の中はもうアンヌ殺害にどうしたらいいのか?その言葉が目まぐるしく脳内で動くだけで、思考回路が止まってしまう。

その後意識が飛んだらしい。

気がついたら私は部屋に戻ってきたようだった。

どう帰ってきたのか?


今までの記憶が霧の向こう側にいるような感覚があって思い出せないの。


どうしたらいいの?

どうしたら?

寝台の上に腰かけたり、部屋中を歩き回ってあれこれ考えてみる。


でもまだ計画だって事は国王に進言してはいないわよね。

してたら夫は半狂乱になって暴れまわるわ。そしたら宮廷は大騒ぎになる。

そもそも夫に事前に言うはずないわね。

私なら闇の中へと消し去るわ。


殺した後、どうせ夫には国を追い出したと言ってね。

まだ実行されていないはず。


侍従長の話だと、夫はそうとう精神的に不安的な状態で、ロシアがデンマークを先制攻撃してくるとか。

自分は暗殺されるとかありもしない話を本当の事だと喚いていると聞いている。


そんな状態の彼にこんな話は絶対に避けたい。


それにアンヌの宮廷入りは私が進言した事だし。

だから私にも彼女に責任がある。


宮廷を追われて二度と入れないとしても殺害などと絶対に回避しないといけない。


それには私だけの行動ではどうしようもない。


まだ世継ぎを儲けた訳ではない外国人の王妃になのが出来るのか?


いや何なら出来るのか??

何かしないといけないわ。


その晩は一晩中考えて結局睡眠出来なかった。


私が介入しても夫を説得して愛人を助けたと噂に昇る。

それは避けたい。

夫を操る王妃なんて敵を作るだけ。


なら誰に動いてくれるのが効果的か?

しかもその人物は力があり、王を誘導出来るかなりの策士である必要が……。


ホルク伯爵は絶対無理説得なんか出来ない。

何せ暗殺を企てようとしているから。 

なら廷臣で王の発言を誘導出来るほどの押しの強い人物といえば………。

 

いないかしら?

ハッとある人の顔が頭に浮かぶ。

彼なら……可能かも?


そう彼なら………交渉によっては……。

しかし彼とは面識はない。

プレッセン侯爵夫人の会話で度々出ていた人物だった。


ホルク伯爵と同じくらい夫に影響力があり、そしてホルク伯爵よりも貪欲ではない。

彼なら………。


昼間は国王は自室に籠っているという。

狙うならホルク伯爵は明日外出の予定で宮殿にはいない。







王妃は国王の愛人ゲンターベン嬢を助ける為に動き出す。

政界のとある人物に面会を求める。

次回どうやって魔の手から助けるのか?


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