表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/41

第一章 転生王妃誕生 前世とほとんど同じシュチュエーションで始まった今世

記念すべきRUKAの20作目の作品です!

宜しくおねがいします!


イギリス王太子の王女として生まれ、兄にジョージ3世を持つハイスペックな王女の数奇な生涯をコミカルタッチで描く転生系ラブコメあり、ドタバタあり、ダークも時々ありの新連載です。


挿絵(By みてみん)

1766年秋のデンマーク首都コペンハーゲンのクリスチャンスボー宮殿での出来事だった。


「貴方を愛する事はない!

 何故なら1人の妻を愛することはもう“時代遅れだからだぁ〜!」


ここがまるで劇場だ!

私は人気役者だと言わんばかりに大声で灯された蝋燭の灯りを激しく揺らす。

高い天井の効果で木霊して響き渡る声の持ち主それは即位したばかりのデンマーク国王。


聞こえて来た言葉の前で私はカーテシーの仕草をしながらスカートを抓んだ指先が小刻みに震えている。


なんなの?

この国王??

私に向かってあろうことか非慈悲な暴言を平気で吐いた。

むかつくやら戸惑うやら、そんな非常識な言葉を吐く顔を見たいと思ったわ。

好奇心には勝てない。

目線をややあげてちらりと一瞬彼を覗き見て、初めて本物の国王の顔をちらりと見た。


ああ~お見合い用の肖像画は見たわよ。

でも肖像画ってモリモリで描くから大体美形の仕上がりよ。

私のもそうだし。

普通で割り引いてみないといけないので信用力ゼロが普通です。


このとんでもない非常識な言動をしたのは目の前にいるのは私の……私の夫で、デンマーク並びにノルウェーの王に即位してまもないクリスチャンⅦ世。


ちなみに彼は私の父方の従兄でもある。


兄のジョージ―Ⅲ世もこの夫のブラックな一面を認識していなかった。

しかもこのブラックはさらに黒く染まり澱んで広がっていくのだけど後々お話するとして……。


まさか…この情景…。

私の脳裏に潜む記憶の上書き…でもある…信じられないけれど二度目の屈辱に心臓の音はドンドンと大きくなり私を飲み込んで、恐怖と絶望と闇が私の心臓をぎゅっと握りしめた。


電流が流れてくる感覚が襲い掛かって頭は真っ白になる。

まさか似た光景っていうか? 

私には恐怖で微動だに出来ない。

まるで空間が静止してしまったのではないかすら感じる。


この人も…この人も同じなんだろうか?

私を侮辱し嫌悪して、自尊心を踏みにじる事に快感を覚えては喜んでいくのだろうか?


高々と両手を挙げて得意げに満面の笑顔が異質だ。

その恍惚とした笑顔はある種の狂気すら感じられぞっとして身体は凍り付くが、ここで勇気を決して顔をゆっくりと少し上げて彼を見る。


クリクリした大きな緑がかった青い瞳とすらっとした鼻筋、形の良い潤った唇に白い透明肌にふさふさの深い栗毛色の髪は光沢を浴びている。

愛らしく爽やかな青年を絵に描いたような美男子がいる。

肖像画通り100%いやそれ以上美しさだ。

私は顔にコンプレックスがあるので美への憧れは人一倍。

その私が思うのだから十分平均値以上の美男子で高貴な血も持ち合わしている。


あのブサイクな彼奴とは似ても似つかない容姿端麗なその姿。

少なくても外観だけは………。


国王は絵画の中の伯母様に似てるし、彼の父である先王にも似ている気がする。


彼とは父方の伯母の唯一の男子の子供。

私達はプロテスタント(キリスト教の一派)同士の典型的な政略結婚です。




私はキャロライン・マチルダ・オブ・ウェールズ王女。


王女といっても王の子ではなく父は即位前に死去しているから正確には王女でないかもね。

でも立派なイギリス王国・ハノーファー系の王族よ。

このデンマークではカロリーナ・マチルド・ア・ストアブリタニエン王妃と呼ばれる事になっています。


イギリス王ジョージ―Ⅲ世の妹であり、故イギリスの王太子フレデリック・ルイスと王太子妃オーガスタの末娘として誕生した。


15歳にして17歳のデンマーク王クリスチャンⅦ世に祖国を離れ海を経た異国の王家に嫁いできた。


初めての外国で、初めての結婚で、初めてのいきなりの愛さない宣言というこの仕打ち!


カッ!カッカッカッ!

そんなことをあれこれ考えていたら、謁見の間の王座から人の動いたと思える足音が会場に鳴り響く。


これって……足音?退席??退席ですか?

えっ?

もういきなりのいきなりの??


国王陛下?


遠い異国英国から嫁いで来たのに?

労いの言葉どころか愛さない宣言?

酷すぎませんか?


私はくらくらと眩暈に襲われて今にも失神しそうだ。

でも反対にあまりの仕打ちに現実感もない気さえもする。

変な感覚がじわじわと心に広がっていく。


本当に今回も前回とあんまり変わらなくないですか?


しかもここは外国、習慣、文化、言語、気候あらゆることが違います。

それなのに外国から来た花嫁にこの扱い酷くないですか?!!



さて突然の愛さない宣言にドン引きするキャロラインには人には言えない事実がありました。

それはとんでもない前世の記憶。

どんな前世で今世にどんな関りに?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://narou.nar.jp/rank/manual.php
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ