下調べは万全に
私は食に興味が無い。
が、恐らくゼロに近い読者の方々はご存知かと思うが、それは一食に全身全霊をかけている、という意味である。
……意味が端折られ過ぎていて全く理解出来ないだろうが、その説明は既にしたので問題ない。読者をフルイにかけていくスタイルなのである。
いやだって、どうせこんなエッセイもどき誰も見ないし……。
さて、外食時の店の下調べ。
重要である。非常に重要である。
メニュー?
金額?
評判?
否。
断じて否。
定休日である。
まぁ聞きなさいな。
どうも私は、お!この店ええやん!このメニュー食べたい!行く!……となったら脇目もふらず直行する癖があった。
で、定休日にぶち当たる事が非常〜〜〜〜に多かった。
ぐんにょりである。
で、もう胃がそのメニューになっているが故に、同系統のお店に向かうのだが……まぁ似たような店という事は似たような定休日なのである。
ぐんにょりである。
そして結局、目当てのグルメに出会えず、致し方なく、他のグルメを探して食べる事になる事が非常に多かったわけなのだが……。
はたして、これは一食に全身全霊をかけていると言えるのであろうか?
否。
断じて否である。
故に、食べるものを、食べたいものを見据えたのならば、まずは定休日を確認するべきである。
そして臨時休業も忘れてはならない。
お店の各種SNSをチェックし、営業日を確認する事を忘れてはならない。
まぁ、そこまでやっても臨時休業にぶち当たることもあるのだが。
ついこの間そんな出来事があり、膝から崩れ落ちたものだ……他の用事のついでとはいえ、片道二時間半……くそぉ……。
あとレアケースとして、店の名前は違えど、実は系列店であるが故にメニュー等が一緒、なんて変化球じみた罠もあったりする。
地元に、その、なんだ、あまり私の好みではない中華料理店があるのだが、まぁ、その、えっと、もう一度行くことは無いなー的な感じだったのである。
が、ある日のこと。
片道二時間程度の遠方に用事があった際、中華の気分だったのである。
調べた。
定休日を調べた。オッケー。
メニューも事前に確認済み。あとは現地で調整しながら注文。
……する予定だったのだが、いざ入店した途端、違和感があった。
なんか見覚えがある気がする?
当時はその違和感の正体に気付けず、導かれるままに着席し、メニューを確認した。
なんか見覚えがある気がする。
いやまさか、と思った。
店の名前が全く違うし、きっと何かの間違い。この四川麻婆豆腐のネーミングだって見覚えがあるけどいやまさかそんな。
そんな、内心冷や汗をかきながら注文をした。
マジで見覚えしかないメニューが出てきた。
……あとでよーく確認したところ、◻︎◻︎家、という店名だと思っていたのだが、⚪︎⚪︎、◻︎◻︎家、が正式名称であった。
で、地元の店も確認したところ、⚪︎⚪︎、△△家、という店名。
わかんねーよ……。
私は食に興味が無い。
だが、下調べは入念にしよう、そう誓っている。




