表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君の為の進行劇  作者: ラツィオ
92/111

第92話 高まる恋の予感


 俺以外の全員はびっくりして口を大きく開けていた。開けた口が顔と同じ大きさになる程の変貌に。


 「ハジメ、何か申し開きはありますか?」


 あ、完全に怒ってる。申し開きと言う事は謝罪を前提に口を開けと言う事ね。完全に出会い系サイトを利用していたことがバレている。


 「本当にすいませんでした!!」


 俺はレイナから見えない重いプレッシャーに耐えきれず、言い訳も思いつかないまま、滑り込むような土下座で謝罪した。そうでもしないと、今日が俺の命日になると脳裏でそう痛感してしまったからだ。


 それから俺たちは全員正座をさせられレイナから一時間程の説教を受けさせられた。


 どうやらレイナは俺たちに何か不穏な動きがあると思い、ドンたちの後を付いていき俺の部屋の扉の前で座り込みレイナも俺たちと同じように恋愛アプリを利用していたのだ。そして運悪く俺はレイナに恋愛アプリを通しアプローチを掛けてしまったと言う事だったのだ。


 それにしても、その不審な動きはどこで感じ取ったんだ。ただ男連中が俺の部屋に訪れただけなのに。


 「致し方ないバイ。今回はここでお開きにして、このゲームを中止するバイ。はあー」

 

 肩を落とす様にして湯江は深いため息をついていた。


 「そうしてください。それからこのゲームには罰ゲームがありましたよね?」


 レイナは唐突にこのゲームの罰ゲームを気にし始めた。


 「そうですバイが、それが何か?」


 なんだろうと、首を傾げる湯江。


 「今回は私の独断と偏見でこのゲームの敗者を決めます。言っておきますが反論は聞きませんよ。未成年を交えてこの様な出会い系サイトを利用するなんて言語道断です。なので、このゲームのルールの権限を私が受諾させてもらいます。いいですね?」


 できたお姉さん口調で人差し指をピンと伸ばして淡々と説明するレイナを前に、誰もがしゅんとした面持ちでいた。正座をさせられている分、それは更に極まっていた。


 「では、発表します。その敗者の名は......ハジメ、貴方です」


 うわー!なんで俺ーーーーー!!一応レイナであるマイは落としたでしょ!!


 「ちょっと待てよ!!ハジメ兄は成功しただろう!!136のよぼよぼ婆さんを落としたはずだぞ!!」


 あっ、ドン!それ言っちゃまずいやつ!!


 「......何か言いました......ドン......」


 般若のような相互がレイナの背後で見え隠れする様なビジュアルに俺たち全員が全身を震わせながら心の底でけたたましい悲鳴を上げていた。


 「......ごめんなさい......」


 それを見て心が挫けたドン。ただでさえ矮躯なのに、ますます小さく見えてしまう。


 「先程も言ったはずですよ。このゲームの権限は私にあると。なので追加のルールとして私を落とした相手は即、敗者と致します。言うなれば私はこのゲームのジョーカーの様な物ですね。それに目を付けたハジメはその時点で既に敗北が決まっていたのです」


 なぜか楽しそうに追加の鬼畜ルールを説明するレイナ。だが俺はそこで不意に疑問が脳裏を過る。


 これって......もしかして......。


 「ではハジメ行きますよ!」

 「えっ!?ちょっとレイナ、引っ張らないで!!」


 女神の様な笑みで俺の手を握り部屋から連れ出すレイナ。俺は慌てはするものの、心の底で今までにないぐらい心臓の鼓動が高鳴っていた。


 なぜなら......。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ