第80話 衝撃の真実
でもおかしい。ドンの性格上そんな条件大暴れしてでも、もみ消しそうな感じもするけど......
「よくそんな虚言を本人の前で言えるバイね。確かに経由を説明しろと言及したのは事実だバイが条件として高級料理のフルコースを振舞ってやったのに」
おい、ちょっと待て
「......ドン。ほっぺの所に食べかすが残ってるぞ」
俺はまさかと思いドンにハッタリをかけてみた。
「えっ!そんなはずない!!ちゃんと拭いたはずだぞ!!」
やっぱりな。
ドンは慌てて口元を手の甲で拭って確かめていた。
「付いてないじゃないか!ワン兄の嘘つき!!」
「どっちがだよ!!」
俺の突っ込みにドンは照れ笑いをして難を逃れようとしていた。
「安心するバイ。別にあちき達が裏社会の顔を持ち合わせいるとしても漆黒の覇者と接点があるわけでは無いバイ。我が社はこの町の治安を維持する為に提携している面目があるため、貴方たち異星から来た住人が危険でないか確かめる必要があったバイ」
そんな真っ当な仕事しているのに、なんでサイコスピリチュアルなんて裏稼業やってんだか。
「さてここからが本題だバイ。......イイでちね。光輝お兄ちゃん」
「ああ、約束だからな」
何故か湯江と光輝の間で何かしらの約束事があったことに俺は首を傾げた。
一体何だろう?
「お前たち、漆黒の覇者を追っているって事はゼファイアの情報が知りたいんだよな?」
「えっ!なんで光輝がゼファイアの事を!?」
光輝がゼファイアの名前を知っていた事に、俺たちは驚愕していた。
「ゼファイアは......俺の弟子だ」
「えぇぇーーーーーーーーーー!!」
まさかの事実に、俺たちは脳天を電流で直撃されたような奇声を上げていた。
「あいつは異世界人でこの星に転生してきたんだ。あれは5年前だった。豪雨の夜、路頭に迷ってたあいつを俺は偶然見かけて事情を聞いた後、このヒーリング会社に引き取ってもらうように話を付けた。そしてここで生活させる条件と引き換えに労働契約を結ばせた。表向きの仕事を俺との共同作業でこなしていく日々が始まったんだ。冷静で温和な正確な奴だし仕事に関しても真面目でヒーリング会社の奴らとも徐々に打ち解けていった。そして月日が経つにつれ、その半年後にあいつが武術に興味を持ち始めた。元から特殊な異能を持っていたし素質もあった。そして俺はあいつに俺の持ちうる武術とあいつに俺の異能が扱える範囲までレクチャーした。更にそこから三年後には見違える程、強者となった」
聞いているとゼファイアは真面目な好青年の印象があるけど、この前見たあいつとはまるで別人みたいに聞こえる。一体どこでゼファイアは世界を征服するなどと言う意思を持ち始めたんだろう。
俺は光輝の話の中のゼファイアと今のゼファイアを重ねて比較していた。そして光輝は淡々とゼファイアの生い立ちの説明を続ける。




