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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
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第76話 死から生へ。美優ちゃん復活。


 光輝はバハマの能天気差に深いため息を吐く。


 「とにかくだ。美優は死後10日程経ったぐらいだから魂呼からの肉界も使えるはずなんだが、頼めるか?」

 「さっきも言ったけどデート1万回でOKよ」

 

 さっきより桁が上がってますが!?


 「......1千万で手を打ってくれ」


 光輝は再び思いため息を吐き疲弊した様な面持ちで、現金で手を打とうと試みる。


 と言うかそんなにデートしたくないのか。そこまで悪い条件じゃないと思うけどな。外見でいうならパーフェクト見たいな物だし、内面もそう悪い感じはしない。もしかしたら光輝には思い人がいるのかな?


 それにしても1千万か......如何にも裏社会の取引って感じもするけど、ここまで裏の業界と接点を持つとなると、なんだか慣れて来たな。


 俺は一時、唖然とした事もあったが(主にデート1万回)意外にも冷静な自分を受け入れていた。


 「それで、その女の子の名前は美優ちゃんで良いのね?後、写真か何かある?」

 「これだ」


 光輝はポケットから写真を取り出しバハマに手渡す。


 「分かったわ。それじゃ始めるわよ」


 そしてバハマは教会の中央に軽い足取りで移動し、その場で止まり片手を掲げ瞳を閉じ、大きく深呼吸をする。するとバハマの足元に、白く光を放った丸いルーンに刻まれた魔法陣が人の二回り程の大きさとして現れる。


 「......さ迷いし魂よ。汝に告げる。この聖者の泉に集い、そして我が肉界の恩恵を受けよ。......来たれ......美優!!」


 ピカーとした光が俺たちの前に現れる。そしてその光は徐々に、手のひらサイズの形へとなり、丸い人魂の様に変化していく。

 

 「こんにちは優美ちゃん。私はバハマ。貴方をここに招いたシスターよ。大丈夫。怖くないわよ。......そう、そう、怖かったわね。でももう大丈夫。ここには貴方を脅かす存在はいないわ。これからは幸福な人生が訪れるに違いなわ。だからどう?もう一度やり直して見ないかしら?貴方の人生を」


 バハマは子供をあやす様に、人魂に優しく語りかけていた。


 「何してるのあれ?」

 「あれは肉界の恩恵を受けるのに必要な儀式みたいな物だ。ああやって呼び出した魂に語り掛けるんだ。生命を受ける側の承認がないと肉界の条件が成立しないからな」


 つまり肉界を受けるには、本人の意思が必要てわけね。


 常軌を逸していたが俺は特に不安な気持ちもなく、その光景を神秘的な気持ちで眺めていた。


二分ほど眺めていると、人魂がフワーと光り出した。そして徐々に手や足など、人の形へと変化していく。


 人の形へとなった光は、やがて人の肌色から服などの形状へと変わっていく。


 「あっ!私、本当に生き返ってる!あ、ありがとうーーー!バハマさーーーーん!!」

 

 蘇生した美優はバハマに勢いよく抱き着いた。


 「良いのよ。良いのよ。良かったわね美優ちゃん。それと服はおまけで付けといたわ」


 おまけって、そうじゃなかっから美優ちゃんは全裸って事だったんかい!


 「ありがとうございます。皆様のお陰です!本当に感謝してもしきれません!うっ、うぅぅぅ......ありがとうございます」


 美優は嗚咽を漏らしながらも感謝の気持ちを俺たちに、必死に伝えようとする。


 これで俺の仕事も一件落着て訳だ。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

投稿が遅くなり申し訳ございませんでした。

引き続き書いていきますのでよろしくお願いします。

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