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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
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第67話 いざ職場へ


 そして俺たちは湯江に軽い自己紹介をし、後で用意された別の契約書にサインをし、各々が係員の指示に従い目的地へ向かう。そして俺も地図を頼りに目的地へ向かうのだった。外へ出ると道路を走る車や、おしゃれな私服で町を歩く人など日本の光景そのものだった。昔のトラウマもあるせいか町の人たちが俺を避けていたり薄ら笑いをしているようにも思えて来た。そんな俺は並び立つビルや店など横切りながらレイナとキャンシーのメイド姿を妄想していた。


 ロングかな?ショートかな?もしかしたら衣服事態がバニーやフレンチの可能性も......はたまた巫女か......


 俺はありとあらゆるメイド姿のレイナとキャンシーを想像しながら、ぼんやりと町を歩いていた。


 思春期なんだ。許してくれ。


 そんな事で時間を費やしながら歩いていると不意に電柱に頭をぶつけてしまう。


 ゴチン!......ミシミシ......ミシミシ、バコーーーーン!!


 完全な前方不注意で電柱に頭をぶつけると、俺は我に返る。しかし時すでに遅し、なんと電柱はミシミシとヒビが生えていき前方に倒れた。幸い人はその周辺にはいなく惨事にならず済んだ。


 俺は自分の不注意にも肩を落としていたが、それ以上に自分自身がここまで強くなっている事に驚いていた。


 「なんだ!なんの騒ぎだ!!」


 背後から血相を変えてこちらに向かってくるのは警察官だった。


 なんてタイミングだ!


 俺はその場で起こした事故をありのまま伝えたが警察官は腹を抱え笑い始めた。どうやら現実離れしすぎて信じてもらえなかったらしい。


 そして電柱の件は腐食や自然災害で起きた事件として処理され、俺はその場で解放された。


 ......いや......ほんと申し訳ないです。


 反省しながら、しばらく歩いていると喫茶店や雑貨屋、それと家電量販店などがあった。眩い日差しに当てられたアスファルトの焦げた香ばしい匂いや車から排出された排気ガスのツンとする匂いに、日本の懐かしさを複雑な心境で連想する。そうこうしている内に、俺の目的地であるブローダーが視界に入る。


 あまり儲かってい無さそうな空気が漂う飲食店だった。所々、黄ばんだカビの色が目に留まる。


 その入り口付近で二人の男が何やら怪しげな動きをしていた。


 一人の金髪で男すらも魅了する様な容姿の整った男が白い粉が入った小袋を手にしもう一人のボサボサの髪をし、ぽってりとした顔の男に手渡す。そしてそれを目にした俺はもしや麻薬などの薬物を想像する。サイコスピリチュアルの依頼なだけあって致し方ない事だろう。


 もしかしたら俺の待ち合わせの人物かと思い、思い切って話しかけた。


 「あの、もしかしたらサイコスピリチュアルの関係者ですか?」


 俺の発した一言に肩をビクンと跳ね上がらせたのは白い粉を受け取った側だった。


 すると金髪の男が俺をギロリと睨みつける。その目に俺は背筋に寒気が走りたったそれだけの事でただ物ではないと察した。


 「さあ、早く行け」

 「あ、ああ、じゃあ私はこれで」


 金髪の男がボサボサ髪の男に早く行くように指示を出すとボサボサ髪の男はあたふたした様子で白い粉の袋をポケットにしまいその場を去っていった。


 タイミング的にまずかったと思った俺は冷や汗をかきながら、ぼんやりと遠くを見るように眺めている事しか出来なかった。

 

 「お前か、湯江が言っていた東条一って言うのは?」


 俺に目線を向けて放つその声は容姿に相応うイケボだった。  


 「うん、そうだけど」

 「そうか。なら......」


 金髪の男がそう言うと場の空気が静まり返った。そして金髪の男から放たれる気には殺気が混じり肌にピリピリとした威圧感が感じた。


 ......すると俺の頬に、何かがへばり付く違和感を感じる。


 まさか!ピリオド!?


 頬に攻撃が来ると認識した俺を前に、男が不意に消へ俺の頬に拳を繰り出す。

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