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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
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第63話 初めての宇宙旅行 6話


 不穏な空気が辺りを包み込み俺はその場で生唾をゴクリと飲む。その中でドンが一番思い重圧を感じてるはずだ。それ程の勝利に満ちた表情がダイスから露わになっていた。


 「相手のカードを一枚伏せる。これで私の勝ちさ!」

 「ふざけんな!そんなの俺が拒否してお前をフルボッコにすればそれでしまいだ!」

 「ちなみに紙には(拒否権不可)て書いてあるさ」

 「なんだとーーーーー!!」


 ダイスとドンの口争いの結果、ドンが両手を地べたにつく結果となった。その場の全員がダイスに異議する事もせずどうしようもないと無言で俯く事しか出来なかった。そして最下位となっていたシルビーだけは横たわり項垂れていた。


 無理もない。この場の誰よりもダイスにだけには命令されたくない事はここに居る全員が肌を痛感する程、感じているはずだろうし。


 「大丈夫さシルビー。命令する時が来る日まで私の心の奥底で温めておくさ」

 「冷凍保存の間違いじゃないのかい?」


 確かにその日には身体の芯から凍る程の命令するんだろうな。なんかそう感じる。


 そんなこんなで俺たちの激戦?は幕を閉じた。そして残りの着く日までは食事を取ったり仮眠するなどして時を過ごした。そして3日が経つと、とうとうルクシス星が見えて来た。そして俺は驚いた。地球とほぼ変わらない星だったからだ。キャンシーも同じリアクションだった。


 「キャンシー。これって」

 「はい、地球に似ていますね」

 

 俺たちは互いに地球に似ていることを確認し合った。


 「どうやら一君たちには馴染みのある星みたいだね」


 シルビーの言葉に俺は軽く頷く。そしてルクシス星に着陸しようとロンデニウムが降下を開始する。身体がフワッと浮く感覚がどうにも馴れない。窓からは徐々に見慣れた大空が視界に入る。俺は着陸までの間、自身が不安を抱いている事に気付くことが出来なかった。地球ではないといえ、それに似ていると思うと生前の記憶が脳裏を過る。やはり虐められた過去は消えそうにはないらしい。


 ようやく大地に足が付いたロンデニウムはハッチを開ける。下りた先はなんと広いビルの屋上だった。辺りを凝視して見ると鉄格子の端にまで下がり何が起きたんだと困惑していた数十人のスーツを着た人たち、そして辺り一面にあるテーブルや椅子や食べ物が滅茶苦茶に散乱していた。まるで何かで吹き飛ばされたような光景だった。


 「もしかしたらだけど、俺たちビルの屋上でパーティーの最中に下りてこのちょっとした惨事を招いたんじゃ......。ねえダイスなんとか言ってよ」


 ねえお父さんなんとか言ってよ。見たいなノリでダイスの袖を何度も軽く引っ張った。しかしダイスは前を一点に熟視し微動だにしない。


 「みんな一度ロンデニウムに戻るさ」


 状況を理解し、この場から逃げようとするダイスの腕をシルビーとキャンシーが逃がしはしないと強く握りその場に留まらせる。


 「こらーーー!一体なんだこの騒ぎはーーーーー!」


 屋上の扉がガバッと勢いよく開くと、一人の高級そうなスーツを着た小太りの中年男性が立腹な様子で姿を現す。


 「こっ、これは!まさか宇宙船か!?だとしても何故、我が社の屋上に着陸しているのだ。はっ!湯江(ゆえ)様!お怪我はありませんかーーーー!湯江様ーーーーーー!!」


 その中年男性は一心不乱な様子で俺たちを横切りビルの端に駆け寄る。


 俺たちは何が起きているんだと言う佇まいでその場をポカンと口を開け見る事しか出来なかった。


 「あい、わちきなら平気ですバイ。みんなが守ってくれたバイ」


 そう言って数十人の中からひょっこり顔を出したのは6歳ぐらいの幼女だった。

 

ここまでお読みいただきありがとうございます。

初めての宇宙旅行はここで終わります。

ゲームのシーンはいかがだったでしょうか?面白いと思っていただければ幸いです。

これからも書いていきますのでよろしくお願いします。

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