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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
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第62話 初めての宇宙旅行 5話


 不と窓を見る。レイナの言うとうり宝石の様にちりばめられた星に、たまに見える原色のオーロラは俺の心を清らかで晴れ晴れとさせてくれる。正に恍惚としてくれる美景だ。しかし一度(ひとたび)テーブルを向いてみると濛濛とした霧が俺の心に振り募る。一言でいえば憂鬱なのだ。てかもうやだ!


 「さあ今度は私の番さ!」


 たった一人だけ(ダイス)テンションが高いまま二週目の開始となった。それにしてもダイスに、いい様にこの場をコントロールされている気がするんだけど気のせいかな?


 俺の憂鬱な気持ちとは裏腹にダイスはニヤニヤしながらボックスに手を伸ばす。


 「さてさて、次の命令は......この宇宙船を破壊する。......よし、やるか」


 ガバッと勢いよく立ち上がるダイス。その表情には確かな決意を感じた。


 「みんな!ダイスを止めるんだ!!」

 「おーーーーーー!!!」


 シルビーの指示で俺たちはダイスに突っ込む。そうでもしないとマジでやりかねない!!


 しかし微笑むダイスに手を伸ばしても幻影に切り替わり俺たちは身体ごとダイスの身体をすり抜けその場で倒れ込む。


 「はははははっ、だから無駄なのさ!でも君たちの熱意に敬を表して私の青いカードを伏せるさ」


 嘲笑うかのように俺たちの背後に立つダイスはどこまで行ってもこの状況を心から満喫していた。


 どうか残りの四賢者に、これ以上の変人が居ませんようにと俺は心から願った。


 「ダイス!お前いい加減にしろよ!!」


 今までの鬱憤が爆発したドンに対しても微笑むダイスに、俺たちは肩から重いため息を吐き捨てる。


 「さて、じゃあ次は僕の番だね。......よし!」


 既に青と黄色のカード二枚を伏せてしまったシルビーにはもう後がない。だからだろうかシルビーはここが正念場だと言わんばかりに、覇気を込めた気合を入れていた。俺だけでなく他の皆もソワソワした気持ちでシルビーに視線を向ける。


 「好きな人に熱いキスをする......」


 テーブルに上半身が崩れ落ちた様は、シルビーの敗北を意味していた。それにしてもシルビーに対してだけ『好きな人シリーズ』見たいな物が続いたのは不幸としか言いようがない。ほんと可哀そう。


 シルビー......。お疲れ様......。よく頑張ったよ。


 俺はシルビーに心から敬意を表していた。皆も似たような気持だったのだがダイスだけは高笑いを上げていた。


 「アハハハハッ!まさか恋愛物がこうも続くなんて、これはむしろシルビーに神様が告白しろと後押ししているかもださ。本当はこの中に想い人がいるんじゃないの?」

 「そんなわけないだろ!!」


 ニヤニヤしたダイスに声を張り上げるシルビー。これどう見ても追い打ちだよね。


 そんなこんなでシルビーの最下位が決まりゲームは進行していき残ったのがドンとダイスとなった。


 「神様!どうかダイスだけは勝ちませんように!」


 残りの二人を見て、拝み倒すような勢いのシルビー。でもドンが勝っても峻厳(しゅんげん)な命令をシルビーにしそうだよな。


 「ダイスの番だぞ。さっさと引きやがれ!」

 「まあまあ、慌てない慌てない」


 ダイスはそう言うとボックスに手を伸ばす。


 「フフフフフッ。このタイミングでこれを引けるなんて、私はついているさ」


 不敵な笑みを浮かべるダイスに身構えるドン。


 一体何を引いたんだ!


 

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