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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
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第57話 からかい好きダイス


 《私はここにいる機害と共に自害します》

 「そんな!」


 まさかのピュアイゾンの言葉に俺たちは驚愕する。


 《大丈夫です。本来の私は既にあの世に居ます。ここに居る私は言わばデータの様な存在です。なのでご心配なさらず。それにこの子たちもいい加減休ませなくては、外に居るメカ動物も一緒に、それでは皆様大変迷惑をかけて申し訳ありませんでした。貴方たちのこれからの旅に栄光を》


 ピュアイゾンがそう言うと俺たちの脳裏から違和感が消えピュアイゾンの声が途絶えた。


 「ばいばい、ピュアイゾン」


 俺はささやく様にピュアイゾンに別れの言葉を告げた。


 「なんか知らないけど、これで終わったな」

 「ええ、後はピュアイゾンさんとの約束を果たすだけですね」

 「それじゃあ戻ろうか」


 俺たちはシルビーの転移で最初の町に戻るのだった。


 □□


 戻って来た俺たちは町の人たちに今回の経由を説明すると町の人たちは大歓声を上げ互いで抱きしめ合うなど、泣く者もいた。無事報告を終えた俺たちは奇勝石の近くにまで足を運ぶとその近くに小さなお墓を作った。そこに指輪を置きみんなで手を合わせた。すると町の人たちも背後で同じように手を合わせていた。今まで断ち切れなかった不の連鎖にようやく終止符を打てたのだった。


 そして今後の事をキャンシーと話した結果キャンシーもこのまま旅に同行する事になった。しかし漆黒の覇者に関する情報は無く、次の経路を遮られると事を余儀なくされていた。


 どうするかと頭を悩ませていたその時だった。俺たちの前に暖かい風が吹き無数のバラが舞っていた。


 「お困りのようだねシルビー」


 無数のバラから現れたのは背丈が高くパールのロングヘアーで気品な顔立ちをした男だった。


 「ダイス!?ダイスじゃないか!どうして君がここに」

 

 その人物はダイス。実際には会ってないが、俺にグラビティなどの異能を伝授させるために、シルビーが訪ねたと言う四賢者の1人だった。

 

 「いやあ、私も漆黒の覇者に関して情報を集めていてさあ、君の魔力をここで感知して情報共有をしようと馳せ参じて来たのさ」


 気品がある印象と違いどことなく掴みにくい人柄のダイスに俺はポカンと口を開けていた。


 「レイナ様も息災でなによりです」

 「ええ、ダイス様も」


 ダイスの問いかけに微笑むレイナ。そしてダイスは俺の方に視線を向け近づいてくる。


 「君が一君かい。どうだい。私の異能は役に立っているかな?」

 「あっ、はい!その説はありがとうございます」


 俺はダイスが師のように思えて思わず敬語になる。


 「そんなに硬くならないでいいさ。私もシルビー達の様にフレンドリーに接してくれ」

 「うん。わかった。」


 俺はホッと息を一つ吐いた。


 「ねえ、ダイス。情報共有と言っても僕たちは漆黒の覇者についての足掛かりは何も掴めてないんだよ」

 「ならシルビーが私の情報を一億で買うと言うのはどうだい?」

 「またかい!僕たち同じ四賢者だろ!」


 シルビーは慌ててダイスに嘆願する勢いで迫る。


 「冗談だよ。今は一刻の猶予もない状況だからさ。私が得た情報は惜しみなく伝えるさ。アハハハハッ!とは言ってもその情報も不明確でさ、そんな曖昧な一報でいいのなら提供するよ」


 どこかいたずら染みた言い方を匂わせるダイスに俺は苦笑していた。


 「いいからさっさと教えろよ。さもねえと奥歯ガタガタ言わすぞこら!」

 「君。女の子みたいに可愛い声してるんだからそんな不相応な対応じゃ駄目だよ。持ち味はしっかり生かさないと」


 噛みついてくるドンにダイスは冷静にドンの長所を思為すとドンの為にと思っていたのか、からかっているのかは定かではないが的外れなアドバイスをしていた。


 というか頼むから交渉の場でマフィア間、出すのやめてくれーーー!

ここまでお読みいただきありがとうございます。

からかい好きダイスはここまでです。

次回からもよろしくお願いします。

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