第50話 メカ化の恐怖 2話
一時の危機を乗り越えた俺たちはその場で安堵したが直ぐに新手が来た。それはオオカミやトラなどの形姿したメカだった。
「またかよ!」
「とにかくここから離れよう」
シルビーの提案で俺たちは茂みを急いで駆け抜けた。
後ろから迫ってくるメカ動物たち。
茂みを駆け抜けるとそこには森林に囲まれたコテージの様な家があった。
俺たちは急いでその家に駆け込みはしたがさすがに直ぐに破壊され中に突入されると思った。
「ここは僕に任せて」
シルビーがそう言うと家全体に強化魔法をかけ、鉄並みの頑丈さにする。そして家の扉や窓ガラスに隔壁のようなシャッターを作り出す。
「これで少しは持ちこたえるだろう」
家を引っ搔き回したり体当たりする音が家全体に響く。
「それにしてもあれは一体なんなのですか?」
レイナは息を荒げながら音を響き渡せる家の内側に視線を向ける。
「私が知っている機人兵とは形姿が違います。あれは一体」
「なにかしらのイレギュラーが知らない所で起きていると考えた方がよさそうだね」
さすがのシルビーも肩から息をするように動揺していた。
「そう言えばキャンシーが最初に攻撃した後に倒したと思ったら痛みを更新しましたとか言ってたね」
「言葉の意味的にも普通にダメージを与えてもそのダメージを更新され同じ技は通用しないとかじゃないか」
さすがドン。一番戦闘キャリアが長い分この状況下を推察する。
「だとしたら最後の様にバラバラにするなどして文字どうり再起不能にしない限り倒せないと言う事でしょうか」
不安そうに検討するキャンシー。
「まだ未知な部分があるかもだけど今はこの状況からどう動くかだよ。さっきよりも音が酷い。恐らくもう何体かが集まっているね」
シルビーの言うとおり扉越しからでも先程以上に音が隈無く響き渡る。
「みんなこれちょっと見て」
俺は足元に不自然な四角い3メートルの長方形の溝の様な物を見つける。
俺たちがその溝の外側にまで後退するとレイナの足元からカチッと何かのボタンを押す音が聞こえた。
ズゴゴゴゴゴゴゴ......
その溝の先端がゆっくりと上がっていくと地下に続く階段があった。
「まじか!」
好奇心で驚くドンはその階段の前に立つ。今にでも下りたくてウズウズしていた。
「まってドン君。下には何があるか分からないから最善の注意を払ってから行こう」
シルビーが言い切る前にドンの横で影がその地下に続く階段を下りて行った。......キャンシーだった。
「私が安全を確認してきますので少々お待ちを」
俺たちの身の安全を第一に考え最適な行動を取る。
さすがメイドと感心してしまったがメイドがやることなのかと些か疑問が脳を過った。
2分程経つと薄暗い地下から足音が近づいてくる。そしてその陰から先に出てきたのは白骨化した頭部だけの骸骨だった。
「きゃああああーーーー」
腹の底から絶叫するレイナを横に俺たちは眼前と迫りくる骸骨に目を向けているとその直後に薄暗い空間からキャンシーが現れる。
「驚かしてしまい申し訳ありません。実はこの地下桐の先に扉がありその門番と思わしき亡骸がこのお方でしたので詳細を鮮明に説明したく連れてきてまいりました」
笑顔でその亡骸の骸骨を掲げてくるキャンシー。
それにしても状況説明の為に骸骨持ってくるか?レイナなんて泡吹く五秒前みたいな顔してるよ。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次もよろしくお願いします。




