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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
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第48話 機械の都市 3話


 「ドン!駄目ですよ!」


 慌ててレイナがドンに注意する。


 「いいのです。事実ですから」

 

 キャンシーは遠い目をしながらも健気にそう答えた。


 「キャンシーはこの後どうするの?」

 「私は今の力で出来る事をしたいのです」


 俺に真っ直ぐな瞳を向けるキャンシー。


 「と言うと?」

 「あの大会に出場して異能を手に入れたかった理由がこの町の機人兵をその力で排除しようと考えてたからです。この町を少しでも良化させるためにも」

 「SSランクの危険指定星を改善するには人一人の力ではどうにもならないんだよ。異能を授かったとしても例外じゃない。だから早まった事をしてはいけない」


 心配するシルビーはキャンシーに優しく助言する。


 「......ですが」


 深く俯くキャンシー。


 「なあ、だったら俺たちも力かしてやらねえか?どうせ漆黒の覇者の手掛かりなんて今さがしても出てこないんだしさ」

 「だな」


 ドンの提案に俺は直ぐに軽く相槌を打つと、深く俯いてたキャンシーがハッと顔を上げ俺たちに吃驚する表情をむける。


 「そ、そんな事、頼めるわけありません。私は皆様に多大な迷惑をかけたばかりですし、ましてやこの案件はほとんど私情な物です。これ以上、皆様に迷惑はかけられません!」


 キャンシーはその場で俺たちに強く説き付ける。しかしレイナがキャンシーに向かい優しく微笑みかける。


 「大丈夫ですよキャンシーさん。私たちはこう見えて強情なのです。貴方に少しでも私たちを頼りにしたいと言うのなら、その心に素直に答えてあげてください。私たちは貴方の味方です」

 「......レイナ様......分かりました皆様方、愚昧なこの町と私の支援をどうかお受入れください」


 俺たちに深々と頭を下げようやく助けを求めてくれたキャンシー。


 「愚昧なんて言ったら駄目だよ。誰しもが過ちを犯せば救済を求める物だ。それにキャンシーさんは僕から見れば立派な人徳者だと思うよ」

 「ありがとうございますシルビー様」

 「それじゃあ機人兵を倒しに行くか!」

 「おおーーーーー!!!」


 俺たちは奮起し高らかと声を上げる。

 

 「でも機人兵を闇雲に倒していくだけじゃ埒が明かない。何かしらの解決策も必要だろうね。キャンシーさんは何か知らない?」


 淡々と聞くシルビー。


 「そう言えば最初に機人兵を作られた場所にその手掛かりがあるかもしれません。この星の諸悪の原初としてその秘密が隠されていると昔から語り継がれています」

 「ならそこに行こう」


 俺たちはキャンシーを先導に次の目的地への足掛かりを掴もうと動き出す。

 

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