第47話 機械の都市 2話
着いた先は薄暗く宝石のような星が一面に散らばっていた。空気は澱んでいてどことなく息苦しくも思えた。鉄板などで張り付けにされたような不格好な内装の建築物が並んでいる。
「ブラスタ......別名、機械の都市とも呼ばれている星だよ。ちなみに危険指定星SSランクなんだ」
「えっ!SSランク!!危険指定星の最高ランクじゃない!!」
淡々と答えるシルビーを横に俺は驚愕する。
「大丈夫ですよ一様。ここはまだ安全地帯です。この町から出ればあれが出てきますが......」
不安な表情で俯くキャンシー。
「そういえばキャンシーさんは何故あのような武舞台に出場なされたのですか?失礼ですが異能など得なくとも一般女性以上の力をお持ちだと思われますが」
レイナはキャンシーの身体を上から下までゆっくりとなぞる様に見る。
「その理由はこの星その物と言っていいかもしれません。私はここに来てからこの過酷な世界を生き抜くためにありとあらゆる武術を体得していきました。しかしただの腕力だけではこの世界の外に出ることは危険で出来ません。この町には奇勝石という物がありそれがこの町にある守り神なのです」
そういうとキャンシーはある場所に指をさす。その指をさす方へ視線を向けると巨大な時計塔のような物がありその天辺に浮き彫りになった巨大な黄色の石が埋め込まれていた。
「なんで外がそんなに危険なんだ?」
ドンが肝心な部分を訪ねる。
「それは機人兵と言う人工知能が埋め込まれた機械の怪物のせいです。危険指定星SSランクに判定されたのはそいつらが原因なのです」
「その機人兵てなんなの?」
俺の質問にまるでトラウマにでも触れられたようなキャンシーは沈痛な面持ちでその場で俯く。そして一度、深く深呼吸をするとキャンシーは空をぼんやりと眺め始める。
「その昔ある富豪の科学者が居ました。貧困の家庭では誰もがその科学者を羨ましくも思い快く思わずにもいました。しかしある日その科学者は人々の生活を少しでも豊かにしようと役立つカラクリを発明していきました。そのおかげで町は潤い富裕の兆しが人々に植え付けられました」
「なんだよ。ひでえ顔で俯くから悪い話かと思ったらいい話じゃんか」
ドンはホッとした様な表情でキャンシーに歩み寄る。
「ここからが本題なのです。その後、人々はその科学者に無理難題な発注をしました。それが原因で科学者は長時間労働を人々に課せられた挙句、幽閉されたのです。そして科学者は気を狂わせ乱雑な思考で誤って機人兵を開発してしまったのです」
何そのオチ!!科学者には可哀そうだけど、ほんと馬鹿げた事でこのブラスタは滅びかけてるって事だろ!
「阿保だな」
俺は必死の思いで口を塞ぎ言葉にしなかったが、ドンは清々しく口にした。




