第43話 閃光の美少女メイド 4話
ここまでお読みいただきありがとうございます。
閃光の美少女メイドはここで終わりです。
これからも引き続きよろしくお願いします。
キャンシーの言うとうりだと俺は俯き深い罪悪感に陥いった。
「ですが一様が眩しく思えたのも事実です。ですので今の平手打ちが私の憤懣でもあり一様への称賛へと致します」
暖かい表情になるキャンシーに情けなくも俺は心から安堵していた。
「ありがとう。それとごめんね。考えてみれば確かにキャンシーへの侮辱だったよね」
「分かってくれればいいのです。それと殴られてからお礼を言うなんて、一様はドМなんですか?」
「なっ!ちっ、違うよ!」
「ウフフフフ」
先程の激闘が嘘のように俺たちの場が暖和で包まれていった。しかしそれを見ていたイザベルが不満を露わにし始める
「てめえら何か忘れてやいねえか?この大会での敗北は死に値するんだ!つまりキャンシーてめえは死ぬんだよ!!」
剣幕を突き立てるイザベルが前に出ると俺とキャンシーは身構える。
「申し訳ありませんがイザベル様、私は死ぬわけには参りません。私を思いこの命を酌んでくれた一様への思いを無下にすることはできませんので」
「阿保かてめえは!この大火のルールでてめえは死ぬんだよ!」
「そうはさせないぞイザベル。ここからはもう誰も殺させない!」
張り詰める場の空気が一向に重くなっていく。そしてイザベルが両手を掲げると会場全体が揺れだす。
「もうお前らはここで終わりだ!」
不意に俺の足元に違和感が張り付くともしやと思いキャンシーの方へと走って駆け寄った。
「キャンシー危ない!」
「えっ」
俺はキャンシーを突き飛ばすと地面から白いゼリー状のスライムがキャンシーを助けようとした足場にも表れ俺の身体をグルグルと巻き付け捕縛する。
「一様!!」
なんとかキャンシーは助けられたが俺の身体は身動き一つ取れない状態だった。
「くっ、くそ!」
どれだけ藻掻いても一向に解ける気配もなく俺は為す術が無かった。
「ハハハハハハッ!馬鹿な奴だ!そんな無能になった女を助けるなんてよ!」
「そんな無能?」
俺はどう言う事か分からず困惑する。そして突き飛ばされ横たわったキャンシーが苦痛な表情を露わにしていた」
「申し訳ありません一様。せっかく助けていただいたのに、私はなんのお役にも立てないと思います」
「急にどうしたんだよキャンシー!?」
藻掻き続ける俺を横にキャンシーは立ち上がれずにいた。
「勝負が始まる前に言いましたわよね。私たち参加者は深いいきさつがあると......実は私たちはこの大会が始まる前にはなんの取柄もない普通の人間だったのです」
「どういう事?」
「そっからは俺様が説明してやるよ!その女だけでなくさっきの守もこの大会の条件付きで異能を授かった限定の能力者。つまりこの大会でてめえに勝てば、さっきまで使えてた異能を引継ぎ物にできる条件で出場してたってわけだ。ただし負ければ死ぬとな」
イザベルは強面で声を張り上げながら説明する。
「そんないきさつがあったのか」
「......ですが」
俯きながらぼそりと呟くキャンシーの声に俺はどうしたんだと思い目を点にして向ける。
「一様に援助されたこの命、この一時を一様に捧げます」
そういうとキャンシーは捕縛された俺を助けようと俺の元へ掛け走る。
「させると思うか!」
イザベルが手を掲げると3つの渦を巻くような風圧の塊がキャンシーを襲う。
ドカッ!
「きゃっ!」
「キャンシー――!」
俺の悲痛な叫喚が会場内に響き渡る。




