第38話 リモコンによるチート戦法! 3話
一か八かと思い、俺はある攻撃方法を思いつく。まずは聖製に向けもう一度グラビティを放った。そして聖製はまたお椀の形に変形しグラビティを飲み込もうとする。そこで俺はグラビティを応用した新技を手の平から放つ。
「グラビティドラゴン!」
黒い球体ではなく重力で出来た黒い巨大な竜。それをグラビティを飲み込もうとする聖製に向けて放った。俺はグラビティドラゴンを遠隔操作で聖製に嚙みつかせそのまま聖製全体を巻き付かせた。聖製は完全にグラビティドラゴンに覆いつくされ身動きが取れていなかった。
「食い潰されろ!」
俺は掲げていた手の平を力強く握ると聖製を巻き付いていたグラビティドラゴンは締め付けながらその巨体を徐々に収縮させていく。それだけ押し潰される程の重力。そして重力で圧迫されながら締め付けられていく聖製。
「なに!」
それをなめ切った態度で観覧する守は初めて動揺をしていた。
「で、次はどうするんだ?」
「なっ、なんだと」
「次の手はどうするかって聞いてんだよ!ないならこっちから行くぜ!」
俺は超気で身体能力を急激に高め動揺する守の前にまで全力で駆け抜ける。守は俺の姿を完全に見失っていた。そして俺は守の前に立つと腹部に思い拳を叩きつける。
ドスっ!
「うっっっ!」
守はその場で地面に膝から崩れ落ちるように倒れた。そして俺は地面に落ちているリモコンを踏み潰した。
......終わった。
これで戦いは終わったと安堵した俺はグラビティドラゴンを解除しようと聖製の方に視線を向ける、するとグラビティドラゴンは何故か苦しく藻掻いているように見えた。なんと中から聖製がグラビティドラゴンを飲み込もうと360度にブラックホールを展開していた。徐々に飲み込まれていくグラビティドラゴンは咆哮を高らかと上げながら消えていった。
再び聖製が俺の前に姿を現す。先程の俺の攻撃にどう思ったのか感情が感じられない分、俺は聖製に見えない恐怖を感じ始める。
そんな俺を前に、聖製は10メートルになる巨大な怪物に変貌する。全身とさかの様に生えたトゲ。片手には剣を手にしもう片方の手にはサブマシンガンを手にする。その前身が金色に光り輝いていた。
あんな化け物どうしろってんだよ!
困惑する俺。しかし聖製はそんな俺の動揺など気にも留めずサブマシンガンを向け撃ってくる。
ズカガガガガガッッ!
今度は黒い弾丸だった。俺は横に走りぬき避ける。そして撃たれた箇所から黒白の色の渦をした3メートル程の塊に膨張していた。その撃たれた壁や地面は膨張した範囲まで綺麗に無くなっていた。半端に削り消えた壁や地面。俺はそれを見て更に恐怖した。膨張する範囲まで文字どうり消す弾丸だった。




