第26話 再戦 2話
南西から近づいてくる土煙とその人影が徐々にこちらに近づいてくる。そしてなんの前触れもなく3つの小さな光の柱が俺の前に現れるとそこから、シルビーとレイナとドンがテレポートしてきた。
「うおっ、ワン兄!いつからそこにいたんだよ!探したんだぞバカ―!」
ドンが俺を見るなり泣きそうになりながら飛びついてくる。俺は慌てて受け止め優しく頭を撫でる。
「心配かけて悪かったな。俺にも色々あってな」
「ハジメーー!」
次に抱き着いて来たのが歓喜の声を上げるレイナだった。俺とレイナとドンは、重なる様に抱き合った。
「無事で良かったよ一君。本当に良かった」
ホッとした表情をするシルビー。しかし何故かシルビーの頭には一つでかいたん瘤があった。
「みんなも無事で良かったよ。シルビーそのたん瘤どうしたの?」
「さっき、俺が一発、殴っといた。」
ドンがシルビーを殴ったのは、俺をテレポートさせられなかった事が原因なんだろう。シルビーは、苦笑いをしていた。
「それよりも、援軍を呼んできたんだけど、一君が解決してくれたみたいだね。それにしても100000の軍勢をどうやって?リベリオンの住民も既に落ち着きをとりもどしているみたいだし、何がどうなっているんだい?」
シルビーが質問に俺は、超王に会ってからの経由を話した。しかし超王の失恋は、伏せておいた。
「まさか、この全宇宙の理を超越する超王様が一の身体に!?しかもお友達になられたとは」
レイナとシルビーは驚愕していたが。ドンは、ピンとこないような表情だった。
そうこうしている内にバンエル王都の全身鎧の軍隊が到着した。
「全軍止まれーー!!!」
その中の一人で屈強な面持ちで若い男が大勢の軍隊に高らかに響き渡るほどの号令をかける。
「レイナ様。シルビー様。これはどういう事ですか?100000の軍勢がレイナ様を誘拐し、リベリオンを襲撃する可能性があると聞きましたが。この状況だと既に戦闘は終わったように思えるのですが?」
屈強な男は、リベリオン一帯を見渡しシルビーとレイナに問い開けた。
「いやあ、そのう、なんでしょうねえ。ハハハハハッ」
何故かシルビーは、事の顛末を告げず、露骨に隠そうとした。
「ねえ、なんで隠そうとするの?」
俺は、こっそりとシルビーに耳打ちする。
「実は、バンエル王都の王様に事情を説明した時にレイナ姫がこのラーサイオ星にいる事自体が半信半疑でね。中々、信じてもらえなかったんだ。更に言うと超王様の事は、新王とレイナ姫そして僕を合した4人の賢者しか知らない事例なんだよ。だから今この場で超王様の話を信じてもらえるかどうかも分からないし、今は無暗に一君がした事を持ち出さない方が良いだろう」
「うん、わかった」
シルビーの説明に納得した俺は軽く頷いた。
「そこの者、私はバンエル王都のバンエル軍を率いる軍隊長、ベルマと言う。あの軍勢を鎮圧したのは貴様か?」
屈強の面持ちな男、ベルマにそう聞かれた俺は、引きつったような顔になり、必死に思考を働かせた。
「え、えっと、俺が来た時にはこんな感じでしたよ」
「......そうか」
なんとも雑な俺の答えに渋い表情で納得したベルマであった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
再戦はここで終わります。
引き続き書いていきますのでよろしくお願いします。




