第18話 襲来、100000の軍勢! 4話
穏やかな天気にも拘らず重く張り詰められた空気。それ程の薄気味悪い威圧感がその男から放たれていた。
「今のは、解除する事に関しては、さほど脅威では、ありませんが一度かかれば、地中に永久に捕らえると言われる、牢人と呼ばれるモンスター。貴方は知っていてこんな危険な魔法を使ったのですか!?」
「もちろんですとも。でも良かった。その程度の罠に掛かられては、私の事前準備もあなた方にお披露目することなく散りに消えるところでした」
声を張り上げるレイナの事などお構いなしに淡々と話す男。
「はっ、何言ってんだ? 罠を貼る事が事前準備だろ? 馬鹿なのかお前?」
挑発するようにドンは、その男を煽り始める。いいぞ、言ったれドン!
「いえいえ、それはただのデモンストレーション。これから始まるショーの為のね」
俺たちは、その男の警戒心を更に強めていた。そしてその男は、何かを思いついたような表情に切り替わる。
「申し遅れました。私は、漆黒の覇者に所属する幹部の一人マーベルと言います。以後お見知りおきを。と言いましてもそこのお二人には、消えてもらいますがね」
そう言うとマーベルは、俺とドンを鋭い目で交互に見る。
「漆黒の覇者? 聴いた事ねえぞ。そんな組織」
「ええ、なんせ昨日立ち上げた組織ですからね」
裏の道のドンも聞いたことがないと言う事は、多分、本当なんだろう。それにしても漆黒の覇者って一体なんだろう。
「私が目的ですか?」
「ええ」
レイナは、能力でマーベルが本当の事を言ってるのだと知る。
「嘘では無さそうですね」
そうぼやくレイナ。それを聞いた俺は、馬を下りるとドンも続けて下りる。そして俺とドンは、レイナの前に険しい顔で立ち塞ぐ。
「お前の目的はなんだ? なんでレイナを狙う?」
「お教えする必要は、ありませんね。ですがこれだけは、言っておきましょう。新王が目障りなのですよ」
語気に悪意を込めるマーベルに俺の頭は沸騰する寸前だった。
「させない!」
「ああ、女を目的にゲスな罠を張るクソやろーは、俺とワン兄でぶっ飛ばしてやる」
俺とドンの気迫にも眉一つ変えないマーベル。それどころか高笑いながら称賛するように手を叩いていた。
「素晴らしい友情ですね。ですが先程、申したとおり、お二方には、消えてもらいましょう」
そう言うとマーベルは、指を鳴らすとマーベルの背後が高範囲に渡って光り輝く、その半径は、200や300メートルでは、きかない程の規模だった。そして俺たちは、驚く間もなく数えきれない程の軍勢がパッと現れるのを目の当たりにする。その数......100000。
「......は?」
俺たちは、完全に思考が停止した。しかしそんな俺たちを前に100000の軍勢は、地響きを起こす程の雄叫びを上げていた。その雄叫びは、リベリオンにも届く程けたたましいものであった。
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襲来、100000の軍勢は、後、一話で終わります。
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