第13話 兄弟誕生!ワン兄とドン! 2話
「ぎゃあああああああ!!」
止むことのない爆発音と共に聞こえるブラックフィール達の無数の叫び声が鳴り響く。辺り一面が爆円で覆い隠され、鼻に付く焦げた匂いが蔓延する。
「あいつは、悪魔かなんかか?」
「違う」(新王の娘だなんて口が裂けてもいえねええ!)
俺とドンは、唖然とした表情でいたが酷く心が落ち着いていた。外見と矛盾するレイナの攻勢に恐怖していたのだ。
その場で焼き焦がれたブラックフィール達は、嗚咽を吐きながら倒れていた。レイナは、倒したことを確認すると胸を撫で下ろし、俺とドンの方へと振り向き、にっこりと微笑む。どうやら俺たちは、窮地を脱したようだ。ただしレイナを絶対に怒らせないと誓った瞬間でもあった。
「一、怪我を見せてください」
俺の方へと一変して慌てて駆けつけるレイナ。戦う時は、豹変するタイプらしい。
「俺の怪我ならもう大丈夫だよ。ほら」
俺は、そう言うと上着をまくり上げ完治していた傷を見せる。
「ま、まあ、本当に治ってますね」
男に免疫がないのかレイナは、俺の腹部を見て何故か頬を赤く染めていた。
「ていうかお前に近づいて大丈夫なのかよ」
「貴方に言われたくありませんは! それよりその見た目は、どうにかなりませんの?」
レイナに引きつった顔をするドン。しかしレイナの言うとおりドンの雰囲気は、変貌したままだった。
「そう言えばドンは、何かの種族なのか?」
俺は、素朴な疑問をドンに聞いた。
「ああこれな、俺ハーフなんだ。母ちゃんがエルフでクソ親父がウルフなんだ」
そう言いながらドンは元の人間への顔に戻していく。同時に強大な気も落ち着きを取り戻していった。その直後、俺たちに徐々に近づく足音がした。
「家の息子が迷惑をかけたな。いや、この場は、私が引き起こした原因と言っても過言ではないな。どちらにしてもすまなかった」
俺たちに近づいて来たのは、ライアスだった。ライアスは、わき腹を押さえながら深々と頭を下げた。
「それよりお怪我の方は?」
「私なら大丈夫だ。それにこの怪我も元を辿れば、私がドンにそのように教育したからだ。力こそ全てだと」
ライアスの表情が曇ると場の空気も一段と重くなる。特にドンは、顔を俯かせ奥歯を噛みしめる程、重く受け止めていた。
「マフィアとか裏社会じゃ、そう言うのがあるのは、認識してるけど流石にこんな小さな子にナイフを持たせる程の教育をするのは、理解できないよ」
俺は、ドンの状態を見て言わずには、いれなかった。俺の言葉の重みがライアスを更に打ち沈めてしまう。
「ああ、その通りだ。私が間違っていた。こんなにも......こんなにも......寂しくなるなんて!!」
「ーーハッ!?」
「ーーハッ!?」
俺とレイナは口をそろえて素っ頓狂な声を上げた。思考がなんの前触れもなく完全に飛んで行ったのだ。




