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君の為の進行劇  作者: ラツィオ
105/111

第105話 ゼファイアとの決着


 巨大な禍々しい黒い球体を炯眼する俺は超気を更に活性化させ、右手にかき集める様に集中する。


 そして俺が今現在、放てる最強の遠距離攻撃の準備に入る。


 ゼファイアのとは正反対な白く光り輝く微粒子が俺の手の平に集まっていく。


 妖精の様な神秘的な輝きが俺の手の平で白い高エネルギーとして圧縮されていく。


 「行くぞゼファイア!!」

 「来い!!混沌のレクイエムをお前に送ってやる!!!」


 ゼファイアが黒いエネルギーの塊を先に俺目掛け渾身の力で振りかざす。


 そして俺もすかさず右手に集まった光の高エネルギーを放つ。


 「超高圧縮ブラストレーザーーー!!!」


 超気と光の粒子を圧縮させた極太レーザー。その威力は星々を貫通させる程の威力があった。


 混沌のレクイエムと超高圧縮ブラストレーザーがぶつかり合う。


 ゴゴゴゴゴゴッッゴゴ!!!!!!


 ぶつかり合うその衝撃で雲や大地が吹き飛んでいく。肌に触れる途切れる事のない衝撃の風は正に暴風だった。


 しかし拮抗するかと思われたその勝負は......。


 「な、なに!!」


 俺の攻撃に困惑するゼファイアは完全に押し負けていた。


 ジリジリと身体が押されていくゼファイア。混沌のレクイエムの黒い球体も徐々に収縮していく。


 「これで終わりだ」


 俺は一気に勝負を決めるべく、全身の超気を解放し超高圧縮ブラストレーザーの威力を倍増させる。


 ボカンゥッ!!!!!


 その威力は先程の三倍にまで跳ね上がり、混沌のレクイエムをガラスが割れたように粉々に消滅させた。


 そして俺の超高圧縮ブラストレーザーはゼファイアを捕らえた。


 ズウウッッンン!!!


 俺の超高圧縮ブラストレーザーを両手で受け止めたゼファイアだったが成すすべなく一瞬にして光の極太レーザーに飲み込まれた。


 「バカナアアアアアアッッッッ!!!!」


 超高圧縮ブラストレーザーを浴びきったゼファイアがプスプスと焦げたような黒い煙を上げながらスーと落ちていく。


 ドサッ!


 地面に落ちたゼファイア。俺は呼吸を整えゼファイアの元にまでゆっくりと歩く。


 呼吸を荒げ、生傷や黒い焦げ跡が付いているゼファイアを俺は警戒しながら見下ろす。


 「ふっ、......フフ。どうやら俺の......負けらしい」


 敗北宣言したゼファイアは瞳が薄く途切れそうにしながら、弱々しい声でそう言う。


 「ゼファイア......なんでお前はそうなった。お前に虐めがあった過去は聞いたけど、だからって人の命を軽視する程の事だったのか?」


 俺は切ない声で疲弊しているゼファイアに聞いてみた。


 「虐めは俺にとっての嚆矢(こうし)ではあったが、俺がこの世界をぶち壊してやりたいと思った最大の要因は人間の本質だ」


 怨嗟を感じさせる声でゼファイアは鋭い目で大空を見る。


 「どいう事だ?」

 「どんな人間も必ず損得を取るんだよ。苦しんでる奴を見ても自分に利があるかどうかな。そいつを助けようと行動を取った奴でも上辺でしかないんだよ。要は偽善者さ。どいつもこいつも不利と分かれば直ぐに見捨てる。底の低い言い訳を語りながらな」

 「......要はこの世には偽善者しかいないく、それがお前にとっては人間の本質であるから許せないと......」

 「......ああ」


 吐露したゼファイアは悲し気な表情を浮かべていた。自分の辛い過去を反芻するかのように。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

急な事で申し訳ありませんが、ハジメ君とレイナ姫の恋の行方が気になる読者の皆様方、もしよろしければ感想で、気になるかを書いていただけると嬉しいです。

よろしくお願いします。

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