#6〔地獄の産卵〕
「そういえばイチーザ。そろそろ産まれるんじゃないか?」
「あ!そうでした!あと少しです。早く戻りましょう」
「ニーナ。どうだ?」
「もうすぐ産まれてきますよ」
ちなみにこういう場合、成体で生まれてくるので即戦力となる。
まぁそれはゲームだ。
「産まれてきましたよ」
「うわっ」
思わず声を上げるほど気持ち悪かった。人が人なら鬱レベルである。
総勢50匹。孵化が終了した。
「職業を与えるか。左の10匹が魔術士。10匹が斥候。もう25匹はアサシンだ。4匹が繁殖、最後の1匹は鍛治士で先輩の助手を」
「「「かしこまりました」」」
「戦闘職で5匹組を作ってくれ。魔術士と斥候は必ず1匹いるようにな」
「「「かしこまりました」」」
命令すると1分とたたずに組み終えたようだ。
あらやだ優秀。
「まずは二足歩行の訓練をしてくれ」
「「「はいっ!」」」
俺監修の元、2時間みっちり教え込んだ。もう全員完璧だ。
「これからはその5匹組で狩りをしてもらう。狙うのはスモールマウスだけだ。他の魔獣は狙うな。斥候が様子見をして、囲むような陣形をとって一斉に奇襲をかけろ。魔術士はバフをかけつつアサシンが倒しきれなかったときのトドメだ。
それと最後に最も重要なこと。命を最優先し、全員が生きて帰ってこい。
それではいってこい!」
「「「はいっ!」」」
武器はアサシンが短剣2本、斥候が1本、魔術士はなしだ。
「鍛治士、魔術士用に杖は作れるか?」
「効果が薄いものしか無理ですが、大丈夫ですかい?」
「構わん。よろしく頼む」
もうちょっと鍛治士は増やすべきだったか。
「おっ、やってるやってる」
召喚士は離れている眷属でも見ることができる。
さらに意志の疎通までもできる。
そして眷属が稼いだ経験値は眷属に100%とその主人には50%入るのだ。
これ、やばない?
召喚士、最強な気がしてきた。
今日は後一話投稿します!
↓の星をポチッと押していただければめちゃくちゃ喜びます!