#4〔幼馴染〕
眠くなったので予定より早めの更新です。
「なぁイチーザ。お腹すいたらお前ら何食べるんだ?」
ふと疑問であったことを聞く。プレイヤーはなにも食べなくても問題はないが(食べられないわけではない)眷属は違うはずだからだ。
「なんでも食いますよ。この森なんて食料の宝庫ですよ。いざとなりゃ、自分の脚だって食えますよ」
後半は聞かなかったことにするとして、それは素晴らしいことだ。
「なるほど。ちなみにお前ら同士で繁殖させる事ってできるか?」
「勿論出来ますよ。ニーナと僕で」
「何日で何匹ぐらい可能だ?」
「3日で50匹は行けますよ」
「!?それはすごいな。じゃあ今から頼めるか?」
ゲーム内での3日は現実では1日だ。つまり明日のこの時間には眷属は50匹になっているということ。嬉しいような嬉しくないような。
ちなみに眷属は時間の止まった亜空間に収納することができる。
さらに、人数制限のあるバトルでも眷属は1人に含まれない。
あれ?召喚士強いんじゃね?と思ったりしている。
「勿論ですが、何卒ニーナには、産まれるまでの間余り無理をさせないようお願いできますか?」
「勿論だ。俺たちだけでも余裕だろう」
「ありがとうございます」
じゃあ今日はそろそろ落ちるとするか。
意外と充実した時間だったことに驚きつつ、その日はもう眠りについた。
「ん?今何時だ」
朝9時、眠りから覚めた俺は、ケータイにメッセージが来ていることに気づく。
結城 晴翔:FSOやったかー?種族どうしたんだよー
梶山 冬斗:お前らが始めるまで言わねーよ。
結城 晴翔:俺も日菜も第2陣で行けるぜー
梶山 冬斗:そりゃよかったな
西田 日菜:冬くん一緒にしよーねー
梶山 冬斗:多分一緒にできねーよ
西田 日菜:??なんで?
梶山 冬斗:お前らがいいならやるけど絶対やりたくなくなるぞ
結城 晴翔:なんだそれ
梶山 冬斗:まぁはじめりゃわかる。んじゃFSOやってきまーす。
結城 晴翔:うい
西田 日菜:いってらー
今のは俺と産まれた病院まで同じという真性の幼馴染2人。
結城はイケメンのバリバリだし、日菜はバリバリの美少女である。
普通に虚しくなることがしばしば。
やめよう。悲しくなる。
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