#3〔初めての狩り〕
———カサカサッ
音がするな。
忍び足で静かに覗き込む。
スモールマウス
レベル:3
HP:20
MP:6
筋力:13
防御:9
魔力:2
魔防:3
素早:12
器用:11
スキル:鑑定不可
なるほど。どうやら俺の方が強いようだ。
その上眷属もいる。
「よし。忍び寄って3匹で一気に奇襲だ。三方向から囲むように襲おう。私が立ち上がったら突撃だ」
「「了解しました」」
初陣がそれでいいのか。と言いたい気持ちはわかる。だが!私は負けないことを第一に考える。その上で最も良いのがこの方法だから仕方がないのだ!わーっはっはっはー。
さて、2匹とも位置に付いたようだ。
そしてゆっくりと、立ち上がる。
と同時に私を含めて一斉にスモールマウスに飛びかかる。
「プギッ」
刺されるまで何も気が付かなかったスモールマウスは、俺が背中をズブリと刺し、1匹の眷属が喉元を刺したところで短い断末魔の叫びを挙げて絶命した。
《レベルが2から3に上がりました
眷属のレベルが1から2に上がりました》
「ふぅ。お疲れ」
「お疲れ様です。主」
「相手にならない」
「お前らのレベルも上がったみたいだな」
「えぇ。おかげ様で」
「そうだ!眷属第1号と2号のお前らに名前をつけよう。1号はイチーザ。2号はニーナだ」
「おぉ!ありがとうございます!」
「ありがとう」
「よし!狩りを続けるぞー」
狩りをした時間、約2時間。俺達は鍛治士がいるところまで戻ってきた。ちなみに8匹のスモールマウスを狩った。
普通のマウスも見たけどまだ勝てるとは思えなかった。
狩りの成果がこの通り。
氏名:カジ
種族:コックローチ
職業:召喚士
レベル:8
HP:59
MP:76
筋力:22
防御:19
魔力:40
魔防:20
素早:61
器用:40
幸運:23
スキル:回避lv1、炎脆弱、隠密lv3、奇襲lv4
称号:ユニーク個体
なかなかの成長だろう。
生産の方も、新たに10本手に入れたという。
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23時までにもう一話投稿するのでそちらも是非。